自己責任
問い合わせにいらっしゃるお母さまたちと話していると、小学校や中学校、高等学校の現状をあまりに知らないなぁ、と感じることがよくある。
例えば、小学生をお持ちのお母様に「今は、小数第2位以下の計算はしないのですよ。教科書に電卓のマークが付いていて、そうした計算は電卓を使ってしまうのです」などと話すと、「そうだったんですかぁ」とほとんどの方が反応される。
「今の中学の成績は絶対評価といって、5や4の人数が決まっているわけではないんです。極端な場合は5が全くつかなかったり、5が全体の半分になったりするんですよ。」こんな話を中学生の子供をお持ちのお母さんにするとかなり驚かれたりする。
高校生をお持ちのお母さんに、「いまは私立の3割以上が定員割れをおこしています。ですから、大学生になろうと思えば必ずどこかには入学できるんです。例えば、中学1年生レベルの学力の高3生でも行く大学はたくさんあるんですよ。」とお話しすると、ほとんど信じられないといった表情をされる。
単線型の社会から複線型の社会に変貌していること。その中で、あくまで進路については「自己責任」であり、ほとんど誰も面倒を見てくれないこと。「自由」=「自分で責任を負うこと」という原則が今の教育の現状の根っこにあることを是非とも理解していただきたい。
そして、父親と母親が子供を導いていく責任を強く負っていること。そのためにはいろいろと情報を集める必要があることもわかっていただきたい。