神奈川県の公立高校
Yさんは、神奈川県の公立のトップ校に通っている。薬学部志望の高3生だ。センターまで1週間。第一志望の私学の入試は2月3日。とにかくラストスパートだ。
冬休み中は私が塾を開けてから閉めるまで塾に来ていた。でも、1月になって、午前授業とはいえ、受験とは無関係な学校の授業が続いている。しかも、卒業試験という定期試験が1月の末に組まれている。とくに入試に必要ない数3Cをどうするか、今日も帰りに本人は悩んでいた。
「休んでしまいなよ。休んでも追試っていう形で卒業はできるはずだから」と私が言っても「わたし、学校の授業や試験を休む度胸はないんです」との返事。
うーん。たてまえを押し通すのはいい加減にして欲しい。2月3日が彼女の人生を決める試験の日なのだ。他にも2月1日からの試験に命をかけている者がいるはずだ。何でその直前にわけのわからない定期試験を組むんだ。
ちょっと大胆な言い方だが、大学入試を成功させるには神奈川県の公立高校には進学しない方が良いかもしれない。
いい加減にしろよ、本当に。そこまでたてまえでやるのなら、国公立の後期入試が終わった3月12日過ぎから授業を組んだらどうなんだ。高校教育は大学進学のためにあるのではない。それは良くわかった。わかって上でとにかく言いたい。
目の前の必死な子供達の姿を見て、お前たちは何も感じないのか、と。