100日の我慢
夏休み前におこなった四谷大塚主催の「全国小学生学力テスト」の際、お父さんに無理やり連れてこられて、といった雰囲気で受験申し込みに来た○○君。その後、夏の講習は「公立中学進学クラス」で受講し、意を決したのか9月からは「私立中学受験クラス」で学習をはじめた。
彼に限らず、今の小学生は自分に対して自信がない子が多い。自信というのは、つまずき立ち上がり、またつまずいては立ち上がり、を繰り返すことでしか身につかない。挑戦することなくては自信は生まれてこないのだ。
今の小学生たちは挑戦をしない。いや、させてもらっていない、と言った方が正しいだろう。挑戦しようとする前に、誰かが手を差しのべて道を作ってしまう。だから「どうせ自分はこんなものなんだ」といったヘンな限界を自分の中で設定してしまう。
頑張って問題に取り組もう、という気持ちが起きるより先に、出来なかったらどうしよう、習っていない問題だったらどうしよう、といった気持ちが先に来てしまう。○○君もそんな生徒だった。
いきなりの私立受験クラスだ。9月の月例テストは散々な結果。当たり前だ。とにかく3ヶ月頑張ってみよう、と言い続けた。その○○君の11月の月例テスト。何と算数の基本問題は全問正解だった。数字を変えただけの予習問題をやらせた所為でもあるが、それでもきちんとすべてを計算ミスもなく正解したのだ。
自信をもって欲しい。小さな一歩だが、あの9月の状態から比べると見違えるほどの進歩だ。勉強ってそんなものだ。とにかく100日は我慢が必要だ。100日我慢すれば結果は必ず出てくる。
○○君は、昨日の算数の授業でも、問題を解くスピードが明らかに変わった。子供は変わることが出来る。変わるためには挑戦が必要なんだ。