いつもあなたのそばにサイエンス

「someone」という科学情報誌があります。高校生向けの科学情報誌なのですが、中学生、小学生高学年でも十分に楽しめるものです。2008年秋冬号の特集は「宇宙に行きたい」というもの。

1 ブラックホールの姿を求めて
2 手のひらに乗る「宇宙」
3 23年目のきぼう
4 スペースシャトル打ち上げ見学記
5 宇宙飛行士を生んだ研究室
6 宇宙生活、ことはじめ 歯みがき事情編
7 火星の水で宇宙農業

といった内容で、それぞれ大学の第一線で研究に携わっている方たちの文章を掲載しています。この本の出版目的は「生徒たちに科学との出会いを」というもの。こうした記事から科学ってこんなことをするんだ、と気づいてくれたらというものです。

一冊300円ですが、miyajukuの生徒たちには無料で配布していきます。高校生はすみからすみまで読んでみてください。小・中学生はお父さん、お母さんといっしょに読んでみてください。

私は「うちの子紹介します 第7回 のう舌目 ウミウシ」の記事がとっても興味を持てました。ウミウシの中にはエサである藻類から葉緑体を盗むものがあるそうです。「盗葉緑体」という現象です。盗んだ葉緑体はウミウシの身体の中で生き続け、数ヶ月間は光合成を続けるとのこと。その間、ウミウシはエサがなくても生きていけるのです。本来であれば遺伝子情報を持つ核から分離された葉緑体だけが生き続けるのは不可能です。どうして? ということで研究をしている者もあるとのこと。確かに、「盗葉緑体」が応用できれば、食事をしなくても身体の中で光合成によって栄養分を作り出すことができる。そんな未来が実現するかもしれません。

科学って、「どうして」「なんで」「ふしぎだな」といった気持ちからスタートするんですよね。お父さん、お母さん、ぜひ、someoneをご家庭で子供さんといっしょに読んでみてください。

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