私の思い

△△はこの春に日○研から移ってきた。日○研は下のクラスはお客さんにさせられる。わからなければ個人指導を取ってください、と言われるだけ。といって、個人指導と集団指導が連携しているわけではないので授業料がかさむだけだ。△△も10数万円の授業料を毎月支払っていたという。その△△だが、ここにきてもはっきりとしない状態が続いていた。というよりも、以前よりも状況は悪い。

今日も授業を無断欠席。お母さんは夕方は仕事だし、家への連絡は取れない。こんな状態が続いていた。原因ははっきりしている。こうした生徒に良くありがちなことだが、逃げ続けているのだ。自分で解決しなければいけないことを自ら解決せずに逃げ続けているのだ。なぜ逃げてしまうのか。

お母さんは「miyajukuに通わせれば少しはやる気も出てくれると期待していたのですが・・・やはり無駄でした」とおっしゃる。私の力不足は申し訳なかったと思う。でも、あえて厳しい言い方をさせてもらえば、やはりそうなるべくしてなってしまったベクトルがあったはずだ。そこを反省しないかぎり同じことを繰り返すことになってしまう。

やる気は塾だけで喚起することは不可能だ。家庭との連携があってはじめて喚起される。逃げ出す生徒の首根っこをつかまえて塾まで連れてきていただければ、こちらもやりようはある。でも、私が自宅まで押しかけて連れてくるわけにはいかない。塾と家庭とはそんな関係にある。

そんな中で大事なことは「約束」だとおもう。

時間を守る。時間に遅れるならば連絡をとる。たったそれだけのことだが、それをないがしろにすると、とたんにすべてが消えていってしまう。すべてはそこがスタートだ。そこを外すと、宿題のこと、テストのこと、何もかもが適当になっていってしまう。

△△はそれがまったく出来なかった。出来ないかぎり、これから先もない。厳しい言い方をさせてもらうが、そこだけは外して欲しくない。お仕事が忙しいのもわかる。それでもあえて言わせていただきたい。

たくさんの授業料をいただいている私としては、それだけのものをお返しする義務がある。だからこそ、授業を無駄にして欲しくない。お父さん、お母さんにお願いしたい最低限のことはそこだけです。

子供を育てることは「待つこと」だと思っています。どこまでも「待つ」。我慢強く「待つ」。もちろん、「約束」は何があっても守らせながら。

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