日本の伝統行事
中3社会のまとめテストにこんな問題があった。
・・・日本では、古くから続く年中行事などが現在も続けられている・・・これらにはさまざまな宗教の影響が見られる。 (問)この宗教は、世界の三大宗教のうちのひとつに数えられる。信者の多いタイなどでは托鉢などの修行をおこなっている。この宗教を答えなさい。
もちろん「仏教」が解答なのだが、イスラム教/4名、ヒンドゥー教/3名、キリスト教/1名という少なからぬ誤答があった。ちょっとショッキングだった。彼ら、彼女らは、年中行事でどんなものを思い出したのだろう。クリスマス→キリスト教はあり得るとしても、日本の年中行事の中でイスラム教やヒンドゥー教の影響があるものって・・・・
彼ら、彼女らは、本当に身の回りのちょっとしたことに関心が向いていないし、ちょっとした疑問も持っていない。花屋に「お盆」のためのいくつかの品々が並んでいたのは今週のことなのでは? そうかぁ、家に仏壇がある家庭も少ないのかなぁ。盆提灯を飾ることもないのかなぁ。
このままで良いはずがない。学習っていうのは教科書の上だけで進んでいくモノではない。どれだけ自分の周りに起こった出来事に関心が向けられるか、それなくして学習の成果はあがるはずがない。また、そうした関心がなければ、身につけた知識を生かすことも出来ない。
考えさせられる解答だなぁ。そもそもイスラム教やヒンドゥー教ってどんなものかわかっているのだろうか。神道という解答もなかったということは、夏祭りの「みこし」は何だと思っているのだろう。