国語の力

今月の小・中学生の学力テストを実施した業者の営業さんが来られた。ちょうど、授業の合間で少し時間があったのでお話しをした。

「あいかわらず中学生の国語の問題が難しいねぇ」
「そうですか。平均点を50点台にするように作っているのですが」
「それは良いんだけど、あの問題を読みこなせる中学生はいないよ」

県立高校の国語の入試問題はとにかく易しい。記述の問題など一問もない(あっても抜き出し)。ほぼ4拓問題で、最も長い選択肢を選ぶとあたる程度の内容でしかない。中1生が明日やっても7割から8割は出来るだろう。そんな入試をやっていることに問題はあるのだが、塾としてはその入試問題を想定しての指導になる。

県立高の国語の入試問題で満点を取ったとしても、国語の力があると考えたら間違いだ。湘南高校が独自入試で国語の難易度をかなりあげた問題を実施している。それは今の高校入試の国語問題への警鐘だととらえて良いだろう。

国語の授業は文学の授業ではない。何よりも大切なのは、日本語の読み書きをしっかりと出来る力の養成だ。そのためには、もっともっとたくさんの文章を読みこなす時間を子供達に与える必要がある。

学校教育に何もかも押しつけてはダメだ。情操教育は家庭で引き受けてもらえばよい。学校では、日本語の読み・書きをしっかりと身につけさせるカリキュラムで良いのではないだろうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次