覚え方
今日も小6受験生のお母様方の面談を続けている。「何度やっても忘れてしまうんですよ。こうなったら、もっと試験の直前になってから覚えさせた方が良いんじゃないか」なんて思うのですが。そんなことをおっしゃるお母さんがいた。興味の持てないことを覚えるのは大変だ。○○子は虫が大嫌いだ。でも、理科の勉強では生物の分野は避けて通れない。テキストの虫を見ただけで覚える気が失せてしまう。
最近の入試では、一問一答式の問題がなくなり、流れの中で答える問題が増えている。これは中学入試、高校入試、大学入試に共通の傾向だ。だからといって、言葉を覚えなくて良いということではない。歴史であれば、西暦1000年はこんな時代で、こんな人物が活躍したんだなぁ、といったイメージを持つことが学習の中心になる。だから、ひたすらに重要語句をノートに何度も書いて覚えると言った学習法はあまり役に立たない。「源頼朝→武士の政権→鎌倉幕府→御恩と奉公→御家人・・・」などというイメージのふくらまし方をノートしていく方が役に立つ。
もうひとつ、なかなかやる気がでない教科については、時間を細かく区切って学習すると良い。歴史をやって生物をやって地理をやって、といったように目先を変えていくのだ。それと、家中にぺたぺたと覚えなくてはいけない語句を貼り付けてみてはどうだろう。トイレにもお風呂にも「承久の変・・後鳥羽上皇が幕府を倒そうと兵を挙げる。」なんて書いた紙を掲示する。子供も「覚えなくちゃいけないんだ」という気になるし、他の家族の協力も得られる。
受験は家族全員で取り組むモノだ。お母さんだけで背負い込まないでどんどんみんなを巻き込んでいった方がよい。