つながりのある知識を

今日は中3生の歴史特訓授業。小6は2科受験者はassistでの補習。4科受験者は算数の補習授業。高3は午前はbbyでセンター試験英語のリスニング対策授業、午後はセンター対策の英語の授業となる。

中3は自分なりに社会は仕上げてきているつもりだ。そこで、最初に白い紙を渡し、そこに1から20の数字を書いてから、時代区分をさせてみる。平安時代がどこからどこまで、鎌倉時代はどこからどこまで、といった具合にだ。こんな当たり前の作業が出来ない。その後、何人かの人物名を黒板に書き、その人物が活躍した時代に入れさせていく。天智天皇ならば7世紀の後半といったようにだ。そして、いくつかの事件、出来事もいれさせていく。

こうした作業をさせてみると、自分の知識がいかに断片的でしかないのかがわかってくるはずだ。記憶というのは有機的につながってはじめて役に立つ。例えば、天智天皇→中大兄皇子→645年大化の改新→中臣(藤原)鎌足→律令政治→白村江の戦い→死後に壬申の乱→天武天皇などといった連続したつながりが大切だ。しかも、その知識が全体の時代区分の中でしっかりと把握されていないと意味がない。

定期試験と入学試験の違いはまさにここにある。範囲が決められて、その範囲の中からしか問題が出ない定期試験と違い、入学試験には範囲というものがない。かといって細かな出題がないか、というとそうでもない。頭の中には全体の年表があり、そこにおおざっぱな時代区分と時代認識が付属し、そこにピンポイントの事件や人物が散りばめられ、そうした事件や人物が他の事象と連関して把握されている。そこまでされてはじめて問題を解いていくことが出来るようになる。

いわゆる「ツリー状の知識」というやつだ。主題となるテーマが幹となり、そこから関連する概念が枝葉となってどんどんと伸びていく。

今日の夕方までにどれだけのまとめが出来るかわからないが、やれるところまでやっていく。11日からは日曜講習と言うことで5科の模擬演習をおこなっていく。何度も言ってきたようにここまででどれだけしっかりと復習できたかが勝負だ。11日から先は、問題に慣れることが主眼の授業になる。

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