塾と部活動

塾と部活動とは逆のベクトルを向きがちだ。塾は成績を上げること、志望校に合格させることが第一の使命となる。部活動は、成績や合格は脇の方に遣っておき、ひたすら試合での勝利を目指していく。

先日の記事に書いた△△君。予想したとおり私立の古豪に力負けした。集団心理だろう。来年は自分たちがリベンジしよう、ということになり、今までと同じように、いやそれ以上の練習が続いているようだ。毎日の帰宅時間が22時を過ぎる、という私に言わせるとあまりに異常な部活動が続いている。

こうなると塾との両立は難しい。

部活動の難しさは、入ってみないとどんな活動がおこなわれているかわからないところだ。部活動=顧問の教師といって良いほど、顧問の教師次第で活動状況が決まってしまう。部活動は学校の教育活動と言うよりも、顧問の先生のボランティア活動だからだ。顧問の先生は、部活動に関しては給与をもらっているわけでもないので、ほぼ自分のルールで部活動を運営してしまう。

本来ならば、決まった時間を設定し、その中で精一杯の活動をすることが教育活動の姿だ。高校生であれば、最終下校時間を19時なりに定めて、その中で効率的な練習を組み立てるのが正しい姿だろう。でも、それも「顧問の許可があれば」といった理由で21時過ぎまでの練習になってしまう。

こうなってしまうとそこに所属する生徒は、辞めるか、続けるかしか選択肢はなくなり、部活動と勉強の両立という選択肢は消えてなくなる。

部活動そのものを私は否定するつもりは全くない。そこで得られるモノはとっても大きい。私も高校生の間はバスケットボール部に所属して毎日遅くまで練習をしていた。夏合宿では意識を失って救急車で運ばれたこともあった。

でも、今振り返ってみると、そこに逃げ込んでいた面もあったと思う。勉強することから逃げる口実に部活動をしていた部分があったと思う。何かに打ち込むことで、本当にやらなければいけないことから逃げていることを忘れてしまう、そんなことってたくさんある。部活動はそれに似ていた。

高校生にとって(もちろん中学生もだが)、勉強をすること、つぎのステージに自分を押し上げる学力をつけること、それが何よりも大切なことは忘れて欲しくない。部活動が自分の中に残すモノは大きい。だが、それ以上に、勉強したことが自分に残すモノはもっと大きい。

部活動と学業の両立。永遠の命題だなひよこ