2人の中2生

中2の△△君。中1の秋に体験授業を受けに来たが、どうしても塾には行きたくない、という本人の希望が強くて入塾には到らなかった。その時は、ほとんどお母さんの意思としてmiyajukuに連れてこられた、といった様子だった。その後、定期試験でお母さんと約束した得点がとれなかったら塾に通う、という約束をしたようだ。今年の1月から通塾を開始した。頑なに閉じた心が開くのに数ヶ月を要したことになる。それでも、こうした生徒は決めたことはしっかりと進めていく。塾に通い始めるとグンとチカラを伸ばしていくタイプだ。宿題もしっかりとやってくるし、授業の10分前には塾に来ている。今回の中間試験の結果も99点、98点、96点・・・と、結果も出している。

さて、中2の○○君。春期講習からmiyajukuに通い始めている。それまでは大手予備校系の塾に通っていた。そこでは学校の学習の補習はせずに、高校入試に合わせた学習を進めていく。親がそうした事情を良くわからずにそのような塾に通わせることは良くあることだ。○○君は決して器用な方でもなく、成績もごく普通のチカラだ。そうした塾ではチカラをつけることは難しい。そんなご相談があって、とりあえず春期講習を体験してもらって4月から入塾した。いろんな意味で「鍛えなければいけない点」がたくさんある生徒だ。きっと以前の塾では「ほっておかれた生徒」「お客さんにされていた生徒」だったのだろう。こうした生徒は、何とかしてやろうとこっちがやり始めると逃げていくことが多い。塾を辞めさせないためには「さわらないように」となっていたのかもしれない。とにかく、地道に少しずつ直していくつもりでいた。それがここ2週間ほど遅刻が続いた。私の指導から逃げはじめたのだ。やってくるべきことをやってこないのならば、それを許していては指導にならない。

とはいっても、私が家まで行って縄をかけて塾に連れてくることは出来ない。塾に来てもらわないことには指導のしようもない。大変だが、ここはお母さんの踏ん張りどころだ。わがままを通してよいところではない。ここで折れてしまうと、次から次へと折れていってしまう。たかが学習塾だが、決めたことが継続できないことは、子供の指導の上ではゼッタイに許してはならないことだ。ひたすらにねばって、ねばって、甘やかさずに、突き放しながら、通塾させるしかない。子供と親の根比べの時だ。

△△君はお母さんが根比べに勝った。勝てば、後は自然とスムーズに進んでいく。子供はどこでお母さんが根負けするかをよく知っている。幼児からの体験がそのビミョーなさじ加減を教えているからだ。子供との根比べに負けちゃダメです。大変かもしれませんが、子供の持っている経験則を打ち破りましょう。

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