お母さんの頑張りへの期待
たとえば、授業に遅刻してくる、挨拶が出来ない、宿題をやってこない、単語のテストの予習をしてこない、テキスト等の忘れ物が多い・・・ それまでの学習習慣がしっかりしていない生徒は、こうした部分から根本的に立て直していかねばならなくなる。私は根気よく指導を繰り返していく。同時に、こうした基本的な学習習慣については、うるさく指導をする。それが身につかなければ成績が伸びることはありえないからだ。
しかし、こうした生徒の多くは、これらの当たり前の指導から逃げ出していく。めんどくさいのだ。塾に時間どおりに来て、しっかりと宿題もやってきて、単語や漢字の学習をして、といったことが出来ないのだ。いや、しようとしないのだ。だからこそ成績が伸びていかない。
ここでお母さんの出番となる。「どうしてしっかりと出来ないの」「したくないもん」といった押し問答が繰り返される。かなりの激しいやりとりになることもあるだろう。どちらかが折れるまで続けられる。そして、お母さんが先に根負けするパターンだと、子供はいつまでたってもダメなままになってしまう。
というよりも、こうした生徒は、お母さんが先に根負けすることを経験上よく知っているのだ。どこまで自分のわがままが通るのかを実に良く知っている。
こうしたお母さんと話をすると「本人次第なので」と言う方が多い。ここがちがうんだ。「本人次第」ではなく「お母さん次第」なんだ。お母さんが根負けしてしまったらダメなんだ。根負けを繰り返す度に、子供の「わがまま度」は増していく。終いには、どうにもならないところまでいってしまう。
頑張って欲しい。子供に根負けしないで欲しい。できれば大人として、子供を手のひらの上に乗せて転がして欲しい。押してもだめなら時には引いて、子供を拍子抜けさせるようなことも必要だ。
また、相談していただければ、私なりのアドバイスが出来る部分もある。そうした意味で塾とご家庭が連携できれば、子供に「わがまま」を言わせない手だても考えられることもあるだろう。
頑張ってください