選択と集中
私は○○子に以下のようなアドバイスをした。
例えば、数学であれば「問1/計算」「問2/小問」「問3/関数」「問4/確率」「問5/二次方程式の応用問題」「問6/空間図形」「問7/円の証明問題」と、県立入試問題は出題がわかっている。問1と問2で20点取り、あとの問題の(ア)をすべて得点すれば14点。合計で34点は得点できる。問4の確率の問題は、大小2つのサイコロの問題だとわかっているので、(イ)も頑張れば37点。200点前後を目指す生徒にとっては十分な得点だ。
他の教科もすべて同じことが言える。出題されるモノがわかっているのだから、それをもう一度確認すること。出題傾向をきっちりと把握しておかなければ、いくら時間をかけて勉強してもムダになる。
つぎに、どの教科のどの単元を間違えているのかをチェックする。さらに、それらを「単純なミス」「今後の学習で出来る可能性あり」「今までも不得意だったのでかなり厳しい」の3つに区分けすること。これをきちんとノートに書き出すことだ。
勉強の中心は「今後の学習で出来る可能性あり」の単元に集中すること。合計で25点のアップが必要であれば、各教科ごとに5点分のそうした単元を探し出さねばならない。いや、数学で3点しかさがせなければ、他の教科で7点さがせば良い。数学の3点は小問1つ分。まだまだ何とでもなるはずだ。
さらに勉強法だ。例えば社会の歴史分野が弱い、ということになったとする。この程度の洗い出しではダメだ。漠然としすぎている。神奈川県の入試では、鎌倉時代、幕末、太平洋戦争前後などは必出だ。それならば、その時代の前後に学習時間を集中させること。弥生時代から勉強をはじめる、などといった「愚」な方法ではなく、いきなり太平洋戦争の前後の学習からスタートさせることだ。
勉強というのは
選択と集中
がどれだけ出来るかによって成果がまったく変わってくる。勉強をしているのに結果がでない、という生徒の多くは、この「選択と集中」をおこなっていない場合が多い。
頑張れ○○子 思うようにならないことを知っただけでも大きな成長への一歩だ。