センターの結果あれこれ
センターを終えてみて、入試で結果を出すことの難しさを思い知らされた、といったところ 塾業界に二十年以上、その前の教師業から数えると三十年になろうかという積み重ねがあっても、やはり入試の度にガツンとやられる。
ただ、思い切ってぶつかっていき、その結果はね返されたのであれば良いと私は考えている。はね返されたところで、体制を整えてもう一度チャレンジしていけば良いことだ。
英語の得意なM女は、英語の問題を解く順番をしっかりと決めて当日にのぞんだ。彼女が最もやりやすい問5のイラストを含む内容一致問題を解きエンジン始動・・・ のつもりが、何と今年は問5の出題形式だけがガラッと変わってしまった。それでも迷わずその問題からはじめたようだが、思いの外に難しく・・・ 結果、ペースを乱して問6の長文や問4の図表を使った問題を解く時間がわずかになってしまい、今までもとったことのない得点に終わってしまった
でも、私はこの経験は必ず次につながるものだと思っている。それこそ、正面からぶつかっていってはね返されたのだから、気持ちを切り替えてつぎに進んでいけばよい。
実は、先ほど呼び出してきつく説教をしたのがY男だ。「策を弄するな」という私の忠告を守らなかったからだ。数学は1Aと2Bで受験するはずだった。が、Y男は数1と数2で受験したのだ。確かに、彼が志願する国立大は数1と数2でもOKだし、押さえのつもりだった私大のセンター利用もそれでOKだ。数Aの確率あたりを不得意としているのもわかっていた。でも、私大の一般試験はすべて1Aと2Bが範囲となる。センターあたりで「逃げ」にまわってどうする、と言っておいたはずなのに
気持ちが逃げにまわったときに、結果を出すことは絶体にムリだ。さらに、逃げて失敗すると結果を引きずるが、正面からぶつかっていっての失敗は引きずらない。
逃げちゃダメだ どんな結果でも、それを引き受けることが出来ないようでは、そのつぎは生まれてこない。手を抜いてきたのであれば、それを隠してもしかたがない。出来なかった自分の不甲斐なさを認められなくて、その先に何があるというのだ。
受験生たち、逃げちゃダメだ
そして、どんな結果でもそれを自分で引き受けろ