受験生になろう

中3生は受験勉強に入っている。だが、まだ受験生になっている生徒は1人もいない。まだまだ考え方があまいままだ。このまま2月16日をむかえたら大変なことになってしまう。といっても、それは彼ら、彼女らにとっては、未知の体験なのでしかたがない。受験というものがどんなものなのかイメージが出来ていないのだ。

何よりも大切なのは当事者意識だ。不思議な話だが、中3生にとっては受験はまだまだ他人事。自らのものとしてしっかりと引き受けている生徒は1人もいない。不真面目、というのではない。みんな一所懸命に取り組んでいる。でも、自分では一所懸命に取り組んでいるつもりでも、そのレベルは低いのだ。もっともっと高い意識を持たなくてはいけない。

問題演習をしていて、1つの問題を間違えたときにそうした意識の「差」がはっきりとする。本当の受験生は、その間違えた1問をとことん追求する。二度と間違えぬよう、といった意識で問題に向き合う。定期試験とは違う。そのことをしっかりとわかることだ。定期試験はあくまでも「到達度をはかるもの」で、入試は「1点でも高い得点をとったものが勝つという競争」なのだ。

こうした厳しさを今のこどもたちは経験してきたことはない。彼ら、彼女らは、人と競うことをほとんど体験しないままに15歳になっている。今回がはじめての「競争」といってもよい。貴重な経験をこの3ヶ月は積むことができるのだ。少なくとも、競争することをmiyajukuの生徒たちは選択している。それは「エライ」ことにはちがいない。ただ、その選択を将来の自信につなげるためにも、もう一段の意識改革が必要になってくる。

出来なかった帳を作れ! と何度言っていいるだろうか。まだ作っていない生徒がいる。それではダメだ。2月16日まで。君たちが今までに経験したことのない濃密な時間を過ごしていこう。

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