受験に成功する秘訣
昨晩の高3数学の授業のあと。S先生が嘆いていた。「どうしていついつまでに何々を出来るようにしよう、といった気持ちを持ってくれないのでしょう。無限に時間が継続するとでも思っているようなのか・・・危機感が感じられないんです。センター試験まで9ヶ月しかないんですよ」
今年の高3生はなかなか自分を追い込もうとしない生徒が多い。追い込む、ということは、いついつまでにこうあるべき自分、というものを設定するから出来ることだ。いついつまでにこうあるべき自分が実現できそうもない、といった感覚が、自分を追い込むイメージを作っていく。
センター試験の数1で8割を越える、という目標を持つ。センター試験の数学の問題傾向、難易度を知る。そして、今の自分の実力と問題のレベルを比べてみる。自ずと、何をいつまでにやらなければいけないか、といった明確なものが見えてくる。そのために夏までにこの問題集の例題と基本問題とをしっかりと解けるようにし、夏休み中に練習問題をしっかりと解けるようにする。秋以降は、実際のセンター試験の問題演習が出来るようにするためにはそこまではゼッタイにクリアしよう。
時間感覚とはそういったものだ。こうした感覚が持てない生徒には受験はムリだし、その後に社会に進んでからも仕事は任せてもらえないだろう。これは、大学受験生にかぎらず、高校受験生、中学受験生にも同じことが言える。ただ、下の学年に行くほど、私たち塾が関わり、リードしていく部分が大きくなっていく。それは年齢による発達段階の違いによるものだ。
3月以来、高3生には檄を飛ばし続けている。少しずつだが改善されてはいるが、数学のS先生の危惧は確かに当たっている。まだまだ「あまい」状態だ。大学受験は「どこかには必ず進学できる」時代になっている。それが安易な勉強姿勢を生む。それじゃダメなんだ。もう一度、てこ入れをしなければいけない。本人たちは頑張っているつもりなのだろうが、演習量もふくめてまだまだ足りないことだらけだ。
笛吹けど踊らず、ではどうにもならない。自らが動かないとどうしようもない。追い込め。もっと、もっと、自分を追い込め。
センター試験まであと268日。