新学期説明会
受験学年でない限り、そう何度も御父母の方とお話しが出来るチャンスはありません。私にとっては、この「新学期説明会」が1年間のスタートとなります。まずは現在miyajukuに通っていただいている方に、しっかりと塾の方針をお伝えし、来年度のカリキュラムや、入試情報等についてお話しすることが大事だと考えています。たくさんの方に来ていただければ、と思っています。
お話ししたいことのキーワードは「今の教育は自己責任だ」ということにつきます。
今の日本は多様な生き方が容認されるとても良い国です。中東や中国などの様子を聞く度にそう感じさせられます。子供たちのおかれている状況もそんな「ゆるい雰囲気」の中なのです。草食系といわれる「競うことを好まない若者」が増え続けているというのも肯ける状況なのです。教育もそうした流れの中にあります。多様な県立高校が作られました。三部制で朝、昼、夜の授業時間帯がもうけられている学校。入試をおこなわず、入学後も教科教育よりも体験的な教育にチカラを入れる学校。単位制や総合科など、百花繚乱です。
こうして複線化した選択肢の中、お父さん、お母さんは、あいかわらずの「単線思考」なのです。自分が高校入試、大学入試を経験した時の思考から抜け出せていないわけです。この10年間で激変した子供たちを取り巻く状況をわかっていただけてないのです。中学校に、高等学校に、子供の進路を任せていた時代はありました。今のお父さん、お母さんの時代はそうだったでしょう。でも、今は全く違います。多様な選択肢を準備しました。どの選択をされるかはご自分たちでお決め下さい。というのが基本的な学校(行政)のスタンスです。
子供の判断も重要です。でも、それ以上に、親が「今」という時代をしっかりととらえておかないといけないのです。何を選択するか。それは「自己責任」ということです。まだ世間のことをあまり知らないわが子の未来は、お父さん、お母さんのアドバイスしだいなのです。どんなアドバイスが出来るか。それはどれだけ「今」を理解しているかにかかっています。ですからしっかりと「今」を知って欲しいのです。
こんなお話しをしようかと考えています。