気持ちの良い一瞬

ちょっと手を止めると、Mr. Hotcake先生のことを考えている。いなくなってみて気づく「おっきな存在」だったのだ涙ぽろり

さて、この時期は塾への訪問者も多い。卒塾生たちがそれぞれの区切りにわざわざ訪ねてくれるからだ。昨日も、E美が訪ねてきてくれた。大学の卒業式(といってもこうした時期なので卒業証書を大学に取りに行っただけだそうだが)だったとのこと。4月からの就職も決まっていて、本当に晴れやかな顔を見せてくれた。ああした顔を見ると本当に元気をもらえる。今、ブログを読み返すと こんな記事 もあった。彼女の高校受験、大学受験が昨日のことのように思い出せる。 

miyajukuは、ある意味では生徒との距離が近すぎるかもしれない。こんな進路があるよ、ではなく、こうした方が良いんじゃない、と言ってしまう。塾として生徒の進路に深く関わりすぎているかもしれない。いつもそんな思いを持ちながらも、やっぱり関わって言ってしまう自分がいる。E美もそうだったかもしれない。彼女は中学から大学受験までずっとmiyajukuにいた生徒だ。厚木高校に進学したのだからとても優秀な生徒だった。大学受験の際、臨床検査技師という将来の方向性を決めるのにも、私はかなり関わってしまったかもしれない。

「大学はどうだった?」と聞くと、E美は「楽しかったです。とくに研究室の先生や仲間が良い人たちで、学会にも連れて行っていただけたし、充実していました。」と言ってくれた。その答えで心の底からほっとした。最終的には自分で決めた道だが、その道が向いていなかったのでは、と思っているのではないか、そんなひっかかりがずっとあったからだ。E美にかぎらず、他の子供たちにも同じことが言える。とくに大学受験生は、その選択が将来の道を決めることになるから余計だ。

名刺を作ったらそのうちまた寄ってなひよこ と言って別れた。気持ちの良い一瞬だった。この一瞬のためだけに頑張っていると言って良いかもしれない。ありがとう。

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