来春入試での新傾向問題への対応
さて、中3生の受験指導がスタートしています。先ほどもある教材販社の方が来られて「来春入試は傾向が変わるので記述問題集はどうでしょうか」とすすめられました。ここでmiyajukuの来春入試問題への対応をお話ししておきます。
昨年の12月に県教委から「新傾向の問題例」というのが出されました。英語で英作文が出題されるなど、ほぼ四者択一問題だけだった入試問題にあらたに記述が出題される、といった変更がおこなわれることになりました。このことはセンセーショナルに受験生に伝わり、学習塾側もそのことへの対応をどうするか、ある意味では右往左往した部分がありました。
1年経ってみて、私が塾長として出した結論です。
新傾向の記述問題に目を奪われることなく、まずは従来の形式の問題をしっかりと解けるようにすること。
周辺の県立高校を何校も訪ね、その校長先生、教頭先生のお話を聞き、あちこちの模試会社などの新入試制度問題についてのセミナーに足を運び、この1年間いろいろと考えてきました。
神奈川県の今までのものの進め方から考えると、来春入試でいきなり「劇的な変化」を問題そのものに加えることはないと予想します。確かに記述をふくんだ新しい形式の問題は出題されるでしょう。しかし、その割合は多くとも全体の2割。もっとすくない可能性の方が多いと考えています。ということは、8割〜9割は従来通りの問題なのです。こちらへの対応がまずは最優先だと結論しました。
そもそも英文読解も英作文も出題されてこなかった都道県は神奈川県だけです。何度も言っているように全国の入試問題の中で神奈川県の英語は最も易しい部類にありました。それが、少しずつ難しくなって、5年たつと全国の中で真ん中ぐらいの難易度になる、といったイメージが正しいのではないでしょうか。
もちろん、トップ校を受験していく生徒は、新しい出題にもきっちりと対応しなければなりません。それも、従来の問題を完全にこなした上での話です。中堅校を受験する生徒は、大胆な言い方をすると「新傾向の問題はできなくても良い」とさえいえるでしょう。数学など、証明問題ばかりに目を向けていると、他の従来型の出題に対応できなくなってしまいます。確率も関数も基本的に今まで通りの出題になるはずですから。
miyajukuはぶれずにこうした方針で2月15日の前日まで指導をしていきます。