私立高校の入試の仕組み
ひとつは、私立の併願校を数校にしぼって、それぞれの学校の説明会に行ってもらうこと。私立高校の入試は特殊なもので、ほぼ学校の成績だけで合否が決まってしまう。受験できる=合格する、という仕組みになっている。2月10日に入試はあるが、本当に形だけで、その得点で不合格になったりはしない。この仕組みがあるから公立高校に落ちても行き場が確保されていて高校浪人が出ない仕組みになっている。
この私立高校と中学校側の事前相談が12月の半ばにおこなわれる。したがって、11月の末から12月のはじめにおこなわれる中学校の進路相談では、何よりも私立高校の受験先を決めなければいけない。あと1ヶ月半後のことだ。だから、2校~3校にしぼった私立高校の学校説明会に出かけていき、気持ちを決めておく必要があるのだ。
問題なのは、どのぐらいの成績でどの私立高校に合格出来るのか、という基準が生徒、父母の方にはわからないことだ。こうした私立高校の受験のシステムは基本的にオモテに出てこない。したがって市販の受験案内などには基準は載せられていないし、各高校のホームページなどにも掲載されていない。あくまでも中学校の先生にだけ伝えられるものとなっている。
もちろん、塾では組合の先生方と手分けしてそれぞれの私立高校に出かけていき、今年の入学基準を聞いてきている。その資料をもとに、今回の学校成績と照らし合わせて「受かる私立高校」だけの説明会を聞きに行ってもらう、ということなのだ。それぞれの生徒ごとに、1時間圏内に範囲を広げると5校、6校はあり、この前行った町田での合同相談会などでの手応えをもとに2校、3校にしぼっている。
先日の英検、26日と27日に実施する数検と漢検も重要になってくる。多くの私立校では、こうした資格を持っていると加点措置をしてくれる。面談でも「検定資格を2つ足せば基準になるから頑張るように」といった話になる。まずは検定試験。そして最後の定期試験。このふたつが当面の目標になる。
さて、もうひとつの確認事項は明日に続きます