横浜市立南高校附属中学
横浜市立南高校附属中学の人気がすごいらしい。併設型の公立中高一貫校として設置された学校だ。神奈川県には相模大野、平塚に県立の中高一貫校が設置されているが、横浜南は横浜市立として設置された初めてのものになる。2015年には川崎市立のものも開校する。
相模大野も一時の熱狂は去ったといっても今春も10倍の倍率が出ている。横浜南も10倍を越える倍率が出ていて、私立の中高一貫校受験との併願者も多いとのこと。近隣の塾の先生にうかがうと、山手学院と横浜南の両方に受かった場合は、ほぼ横浜南を選択するという。山手学院の首都圏模試の偏差値はSS55を越えるので、横浜南の位置づけはそれより上と言うことになる。
それほど優秀な生徒たちが進学しているのであれば、6年後には間違いなく結果が出てくるだろう。横浜市もかなりチカラを入れているとのことで、人工芝の野球場をはじめ、施設も充実しているとのこと。人気が出るのも当然と言えば当然なのかもしれない。
ただ、公立の一貫校の入試は適性検査です。適性検査というのは、知識がないと出来ない問題ではなく、設問の中に解答のための条件は必ず入っている、という問題です。えっ、それじゃ勉強しなくてもいいんじゃん、ということになります。いやいや、そんなことはありません。設問として与えられる情報量が半端なく多いのです。加えて、「気づき」が徹底的に問われます。算数の図形や場合の数などの問題で、気づかないと解けないような問題がありますね。ああした問題に近いものがたくさん出題されます。
簡単に言うと、頭が良いかどうかをためされる、ということです。膨大な文字や数字、グラフなどの情報の中から解答として有益な情報を取り出すこと。そんなことが出来る能力は一朝一夕に出来上がるものではありません。かなりのトレーニングと、地頭の良さが必要になります。そう簡単なことではないですね。
いずれにしても、公立中高一貫校が神奈川県の中でどうなっていくのか、来春には1期生の大学入試の結果がでる相模大野の状況もふまえて、注視していかねばなりません。