黒豆が薬品に変身? 黒豆が酸性、アルカリ性を教えてくれる
さて、「黒豆が薬品に変身? 黒豆が酸性、アルカリ性を教えてくれる」の実験です。生命化学科の野口章先生のご担当でした。黒豆から取り出した色素を使って、いろいろな液体の酸性とアルカリ性を判定する実験でした。
まず、びっくりしたのが最新の研究室の設備です。モニターがずらっと並んでいて、室内も清潔で広々としています。モニターには班ごとに生徒と保護者の名前が書いてあり、それぞれの班ごとに大学生が補助についてくれていました。
そのモニターに実験の経過がスライドショーで映し出されていきます。こどもたちは気づいていないでしょうが、これだけの設備の中で実験を体験できる機会はそうあるものではありません。
150グラムの黒豆を三角フラスコに入れ、200ミリリットルの水を加えます。これをふりまぜ機にセットして10分ほどふりまぜます。できた液をガーゼでこしてビーカーにとればアントシアニンの溶けた液になっています。これを利用していろいろな物質の酸性、アルカリ性を確かめていきます。
その後、紫芋粉末を混ぜた白玉粉に酸性の食品類を混ぜて、色の違う白玉団子を作ります。最後はその白玉団子を食べて終わりです。こちらの実験は小学生が多かったこともあり、自分たちが作ったものを食べる、というおもしろさも加えていただいた実験になっていました。
実験終了後、学生食堂でお昼をいただき、大教場で日大の生物資源科学部についてのお話をうかがったあと、博物館を見学してすべての日程が終了です。大学の研究施設に直接触れられた体験はこどもたちにとって大きな財産になるはずです。また、そこで学ぶ大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に実験が出来たたことも、大学生という存在を想像しやすくさせ、自分の将来を描きやすくさせたはずです。充実した1日になりました。
こどもたちや御父母の方の感想は、また後日ということで。