県立高校訪問 厚木高校
まずは校長先生のご挨拶から。その後、担当の先生2名の方から学校についての説明をうかがい、質疑応答となりました。お忙しい中を本当にありがとうございました。私なりの印象ですが、学校がこれだけ組織だって動いている県立高校は他にはないのではないでしょうか。それほど、教職員が一体となって価値や仕事を共有して生徒の指導に当たっている様子がビンビン伝わってきました。
まずは、学習面についてです。
1 学力向上重点校でありスーパーサイエンスハイスクールとしての取り組み
全国に多くのSSHがあるが、そのほとんどがSSHのコースを設定し、その特別コースでSSHのとりくをしている。それに対して厚木高校は生徒全員にSSHを課している。具体的にはヴェリタスという授業を各学年ごとに組み、仮説を立てて検証する取り組みをしている。最終的には英語でプレゼンテーションをする。詳しいことは 県教委のページ http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6558/p807666.html にあります。
2 グローバル化する世の中に対処するために
オーストラリアのティンディール高校との姉妹校交流で、春には短期留学する生徒を募集している。来春は43名が行く予定になっている。また、SSHの取り組みとの連携として、来年の2月にはアメリカのエレレノアルーズベルト高校に理科発表の生徒を6名ほど送る予定。ンヮナを通じて留学生の受け入れも検討中とのことでした。
3 学習面について
今春の国公立の現役での合格者は95名。横浜翠嵐に次いで県内2位。ベネッセのファインシステムやコンパスを利用して、担任も副担任もひとりひとりの生徒の学力をしっかりと把握。進路指導もきっちりと実施している。また、大学進学に向けた補講も、夏の講習だけでなくこの時期からセンター試験までたくさん実施して生徒をサポートしている。伝統の週末課題をはじめ、しっかりと勉強させるシステムは整っている。
4 入試について
今春の厚木高校の面接試験は、受験者全員が100点というものでした。これについて率直に話をぶつけたところ、きちんと準備をしてきていただければ問題ない、とのお答えでした。来春も厚木高校の面接はほぼ全員が100点と考えて良いでしょう。特色については理系範囲からの出題が少しずつ増えてきたのですが、来春もそのままの傾向で大きく変更はないものと考えて良いでしょう。
5 その他
SSHに指定され、少しずつ変化をし始めているとのこと。たとえば、男子と女子の比率がほぼ半々だったのが、男女比が 6 : 4 と男子生徒が増えてきていること。文理の割合もほぼ半々だったのが、これからは理系の選択者が増えるだろうと予想していること、などとのことでした。
6 全体として
伝統的に「勉強をしっかりとさせる進学校」というイメージの厚木高校ですが、その流れは脈々と続いていると思います。厚木高校に行けば、大学進学まで学校がしっかりとしたサポートをしてくれることは間違いないでしょう。限りなく私立の進学校に近い県立高校、といったイメージが私の印象です。
もちろん、超お薦めの県立高校であることは間違いありません。