学校の進度にそっていて大丈夫なの?!
今週いっぱいは朝から夜までの授業が続きます。来週からは多くの学校が再開され、早いところでは3日から期末試験になります。塾での学習もある程度はそれを意識して進めていかねばなりません。えっ、ある程度なの? 期末試験があるのならば全面的にそのための学習をさせるべきでしょう、といった声も聞こえてきそうです。でもそんなことをしていたら大変なことになってしまうのです。
たとえば中3のT中の今回の期末試験の範囲は「2次方程式の解き方」までです。つまり7月までで学校の学習は「式の計算」「平方根」「2次方程式の解き方」までしか進まなかったわけです。この試験範囲の学習といっても、結局は基本的な計算練習の繰り返し、ということになります。来春の入試問題を考えると、「2次方程式の応用」「二乗に比例する関数」「相似な図形」などといった単元の学習を進めていき、できるだけ多くの問題演習、それもある程度レベルの高い問題の演習がこの時期にこそ必要です。
これは他のどの教科にも言えることです。英語もせいぜいレッスン4までしか進んでいません。教科書全体の1/3程度です。ということは、中3で学ぶべき内容があと2/3も残っているのです。中3の学習は11月半ばまでです。後期の中間試験が終わるまでです。そこから受験勉強に入ったとしても2月の半ばまで3ヶ月もありません。この3ヶ月はとにかく実戦演習にあてたいです。あの難易度のあがった入試問題に対応するには少なすぎる時間です。そのためにも11月半ばまでに中3範囲の学習は終わらせておかねばなりません。
miyajukuの生徒は家庭学習をしっかりとしてきます。こちらが出した宿題をきっちりとやってきてくれます。ですから、試験範囲の学習は宿題にして、それを授業の冒頭でチェックし、注意すべき点を確認する。授業の多くは「相似な図形」の証明問題などにあてる、といった流れで進められます。学校の学習にしっかりとそって学習を進めています、といった塾があるとしたら、それは入試への対策はあきらめています、といっているようなものです。とにかくいつも来春の入試問題を意識した学習が大切です。