現代思想の冒険

昨年度は大学受験の生徒がすべて理系だったので国語の授業がなかった。今年は文系の生徒がいる。しかも、志望するレベルはそれなりに高い。ということで、まずはウォーミングアップにつぎの本を読んでもらうことにする。

現代思想の冒険

今時の高校生は「かたい文章」はほとんど読んでいない。デカルト、ニーチェ、キルケゴール・・・ といった名前が出てきたところで思考停止になってしまう。現代国語の問題にそうした名前が出てきたときに、あっこの人はあんなことを考えた人だ、とちょっとでもわかるのとわからないのでは大きな違いがある。

この本は、それほど量も多くなく、それなりに平易な文章で、イラストなどもまじえながら様々な思想家を簡潔にまとめてくれている。しかも、それらの思想がどうつながりをもっているかも読んでいくとわかる。確かに、こんなに簡単にまとめちゃっていいの、という部分もあるが、高校生にとってはまずはざっくりとそれぞれの思想家を知ることが大事だ。

さらにこの本を読むことで飛躍的に語彙力をアップさせることもできる。自我、形而上、実存、普遍、主観、客観、構造・・・ これらの語彙を文脈の中でとらえておくことは、現代国語の読解をする上ではとても重要だ。さぁ、高3生たちはどう読みこなしていくかな。