インターネットと子どもたち
こどもたちにどのようにネットを利用させるか、というのは今時の親にとっては頭の痛い問題のひとつのはずです。内閣府のホームページに「お子様が安全に安心してインターネットを利用するために保護者ができること」というリーフレットがありました。http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/koho/index.html
ここには三つのポイントが書かれています。
1 適切にインターネットを利用させましょう。
2 家庭のルールをお子様と作りましょう。
3 お子様に持たせる機器にはフィルタリングなどを設定しましょう。
何だか抽象的ですが、間違いはないと思います。最も大切なのは「家庭のルール」を作って、それをしっかりと守らせることです。たとえば、インターネットに接続するタブレットはリビングでしか使用してはいけない、自分の部屋でひとりで使ってはいけない、といったルール作りをすることです。
また、様々な事例をあげて親子で話しあうことも必要でしょう。先日もお知り合いの塾の先生のところの生徒さんが交通事故で亡くなりました。ネットで検索するともう言いたい放題のコメントが出てきます。どうして事故にあった個人のことを、そしてその個人を愛していた周囲の人たちの悲しみを想像できないのか、と悲しくなってしまいます。
そんな事例についてしっかりとこどもさんと話をすることが大切です。ネットの匿名性の持つ怖さや、だからといって何を言っても良いわけではないこと。顔と顔をあわせて話すときと、ネットを通して話すときの違いなど、しっかりと話しあうことです。残念なことに、今の学校教育ではそうした指導はほとんどなされていません。親が積極的にそうしたことについてこどもさんを導いていく必要があります。
インターネットはひとりの個人がフィルター無しにいきなり世間と向き合う世界です。それゆえに便利でもあり、危険でもあるのです。インターネット無しには成り立たない時代になってしまっています。向こう側に追いやるのではなく、親もいっしょになってその利用法を考えるしかないと思います。