冷静な判断

11日の日曜日に実施した「直前予想模試演習」の塾内平均点は以下のようなものだった。

英語 65.4点  社会 65.5点  国語 79.4点  理科 71.0点  数学 81.2点

今年の中3は14人のうち2人が私立の専願者なので12人が県立高校受験者だ。最高得点は443点で、400点以上の得点者が5人。なかなかすごい得点だ。うれしい半面、指導する側としてはいつもの年以上に指導に神経をつかう。上位校を受験する生徒ほどいわゆる「厳しい入試」になるからだ。

生徒たちには Always do what you are afraid to do!! と言い続けている。「最も困難な道に挑戦せよ!」という言葉だ。とはいっても、学習塾の指導者である私に求められているのは、冷静に判断することであって、決して「やればできる」といった類いの精神論ではない。

miyajukuの生徒たちは、私が「やれば必ず出来る」とか「夢は必ず実現する」といった言葉が大嫌いなことをよく知っている。自分の足もとをしっかりと固めないでそうした言葉を使うことに意味がないことを説き続けているからだ。

個人差はあるが、この子たちはホンキで志望校に挑戦する気持ちになっている。足もとをしっかりと固めようとしている。努力もしている。自分を追い込みもしている。だからこそ、私は余計に冷徹に彼ら、彼女らの現状をしっかりと分析していく必要があるのだ。

30日が願書の〆切りだ。その夜には各高校の志願者倍率が発表になる。志願変更の期間は4日〜6日の間だ。ここが最も悩ましい段階になるはずだ。その時、どれだけ客観的なアドバイスができるのか。もちろん、生徒にも保護者にも。それが私の仕事になる。

新入試制度になって3年目。とりあえず今年は過去2年間のデータがあるが、入試問題が昨年同様の難易度なのかどうか、理科があのままの難しさなのかどうか、まだまだ不確定要素も多い。毎日、毎日、中3生の顔をひとりずつ思い浮かべながらいろいろなことを考えている。

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