ビジュアルプログラミングで動く絵本を作ってみよう
今回は「Scratch」というプログラミング言語を利用しての講座でした。ちょっとびっくりだったのは、参加した8名全員がScratchをさわったことがある、ということです。この8名の保護者の方の意識の高さには驚かされました。ある意味では、プログラミングの重要性を親がどれだけ理解しているかが、子どもがこうした世界に触れるかどうかを決めている、ということなのでしょう。
Scratchは、プログラムのもとになる文字の羅列を書くのではなく、視覚的に命令をドラッグ&ドロップすることでプログラムを作っていくようになっています。そういう意味では、小学校の低学年からでも十分にプログラムを作っていくことが可能です。プログラムを書かないプログラム作り、ということです。
こんなふうにプログラムを書くのは大変ですが
Scratchだと同じものがこう作れます。
ここで重要なことは、知識を覚えるのではなく、どう利用するかということです。また、正解はひとつではなく、いくらでも枝分かれしていきます。作ったプログラムを△△点というように評価するのではなく、どこをどう改善すればもっとこうなる、といったアドバイスのもとに指導を進めていくことです。知識偏重ではなく、知識の活用です。まさしく21世紀型の学力ですね。
授業後の子どもたちのアンケートをみると、みんな「楽しかった」「面白かった」「またやりたい」といった感想を寄せてくれていました。残念だったのは中学生の参加がなかったことです。部活が忙しい、プログラミングなんかやっても学校の成績はあがらない、そんな様々な理由でしょう。でも、これからはそんな時代ではないんです。
プログラミングは、文章を読んだり、書いたりするのと同じように、これからの大切なリテラシーの一つになることは間違いありません。そして、それは知識を身につける、というよりも、知識をどう利用するかといったもので、できるだけ早い段階からふれて、慣れていく方が良いことは間違いないのです。頭がやわらかいうちにです。
miyajukuでは、9月以降に5回講座ぐらいで「ビジュアルプログラミング講座」を実施する予定です。詳細が決まりましたらこのblogなどでお知らせします。次回は、たくさんの中学生、高校生の参加を期待しています。