必死という言葉の意味

毎年のように受験生をみている。中学受験の小6生。高校受験の中3生。大学受験の高3生。できれば全員に希望の進路をかなえてもらいたい。そのためにできる限りのことはしている。ただ、笛吹けど踊らず、ではないが、こちらがいくら頑張ってみても、こどもたちが動いてくれないことにはどうしようもない。

昨晩の中3の授業でのこと。まずは数学。一次関数と二次関数の融合問題で三角形の面積の比の問題をあつかった。必ずといって良いほど県入試に出題される問題だ。解き方のパターンは2つ。ひとつは実際に面積を求めるバターン。もう一つは、等積変形や相似比から面積比につなげていくパターン。前者は難易度が低く、後者の方が高い。冬期講習以来、何度も演習を繰り返してきている。

それでも、ほぼ全員が気づかないで終わってしまっている。もう一度、板書して説明するが、思わず説教が入ってしまった。

いいかい。こうして同じことに気づかないのは、まだまだ君たち自身が「どうしても受かりたい」といった気持ちになっていないからだよ。いや、なっています、と言いたいだろうが、それならばどうしてこの問題の解法パターンに気づかないんだ。部活の練習だって同じだろ。何かを身につけるには、何度も何度も繰り返しの練習が必要だ。でも、その練習も、どうしてもこうしたい、といった自分が強くあるかないかではまったく意味が違ってくる。とにかく「必死」になってくれ。

そんなことがあって、英語の授業。長文の読解だ。これも解法のしかたを教え、何度も演習している。それでも、その通りに解いていないものがほとんどだ。たとえば、本文中の下線部「troubles」の具体的な例を答える問題。こうした問題はキーワードを本文中から探し、そのキーワードを含む前後の文を読むこと、と指示してある。この場合は「troubles」がキーワードになる。実際、本文中の2行目あたりに「troubles」があり、その後の文が「For example」とはじまるので、それを日本語訳して答えれば良い。それができていない。

もうひとつ。県入試の長文読解では、(1)の問題は、全体の前半部はじめの方に解答が隠されていて、後ろの設問にいくほど後半部へと移っていく。そうした意味では素直で丁寧な作りになっている。そんなこともよく話しているのだが頭に入っていない。

すべて、「必死」さの問題だと思う。

中3生はまだ1ヶ月ある。もう1ヶ月ではない。小6生もまだ2週間ある。高3生は1日だが(^_^;)

必死になって欲しい。必死という言葉を理解し、実践して欲しい。ここでそれが出来ない生徒は、いつまでたってもそれができないで終わってしまう。

がんばれ !(^^)!

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