candy striper
昨日の中1の英語の授業でのこと。教科書に“candy striper”というボランティアが登場する話が載っていた。主にUSAの高校生が、病院内で看護師の補助的な役割を担って仕事をするvolunteer workのことのようだ。その服装がcandyの包装に似ているので“candy striper”と呼ばれているらしい。
A「でもさぁ、こんな仕事してもお金になんないんだろ」
B「つまんねぇよな」
C「こんなことするぐらいならアルバイトした方がいいじゃん」
A「そうだよな」
B「ばっかみたい」
おおよそこんな会話が生徒の間で交わされていた。ちょっとショックだった。
「ゆとり教育」には批判はあろう。が、「人を思いやる気持ち」をしっかりと身につけさせる、そのためのカリキュラムをおこなうのに、多少の知識・理解科目の犠牲はやむを得ない。そんな思いもなくはなかった。
でも、その「ゆとり世代」の中1生たちのこの会話を聞いてがっかりした。volunteer という発想そのものがまったくないのだ。「無償の奉仕」を「ばかみたい」としかとらえられない。彼ら、彼女らが悪いのではない。そんな教育しか受けてこなかったのだ。
「誰かのために働くこと」の大切さ。そんなことも塾や家庭でしっかりと教えていかなければいけないのだろうか。それならば、知識・理解の指導も中途半端、人間教育も中途半端な学校教育ってなんなんだろうか。
「道徳教育」の必修化が長い間いわれ続けている。「誰かのために仕事をする」ことがどんな意義を持ち、どんなに大切なことなのか。そんなことを子供達に教える「道徳教育」は、やはり必要なのではないだろうか。