県教委から志望校調査が発表されました。
神奈川県教委から10月20日段階での「県内公立高校への志望調査」が記者発表になっています。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t8d/edu_stat/jr_high_course_hope/r03_result.html
この表だけではよくわからないので、昨年度の暫定倍率と最終倍率をまとめた表を作成しました。今年度の中3生の志願先として関係の深いところのみを抜粋してあります。
今回の発表を見るにあたっては「あくまでも10月段階での第1志望だけをまとめたもの」だということを頭においておきましょう。昨年度の10月段階での倍率と最終倍率を見てもわかるように、そのままの倍率で2月をむかえた学校はひとつもありません。ですから、こんなに高い倍率なの、と驚くことはまったくありません。
では、この県教委の発表から何をみてとれるのか、ということです。
もういちど上の表を見て下さい。青い部分が今年度で緑の部分が昨年度です。ここを比較してみましょう。たとえば、厚木高校は「今年度/1.52倍」で「昨年度/1.54倍」です。ほとんど変わりませんね。ということは、最終倍率は昨年度並みの1.30倍あたりになるだろう、と予想ができるわけです。
こうしてみていくと、昨年度に比べて上方向に変化している学校は以下のようになります。「海老名高校 1.76倍→1.96倍」「七里ヶ浜高校 1.58倍→1.73倍」「湘南台高校 1.46倍→2.13倍」「市が尾高校 1.58倍→1.83倍」「横浜緑が丘高校 2.35倍→2.76倍」「希望ヶ丘高校 1.49倍→1.62倍」「横浜平沼高校 1.55倍→1.73倍」これらの学校は最終的には昨年度の倍率よりも厳しい倍率が今年度入試では出る可能性があります。湘南台高校などはびっくりの倍率になるかもです。
逆に倍率が下がっているのが、「大和 1.87倍→1.76倍」「相模原 1.41倍→1.29倍」「麻溝台 1.37倍→1.28倍」などです。それほど大きくないですが、これらの学校は昨年度の倍率よりも下がる、つまり昨年度よりも入りやすくなる可能性がある、とみていいでしょう。ただし、この倍率を見て、そんなに人気がないならこっちに志願しよう、という流れができないとも限りません。
いずれにしても、こうした数字に一喜一憂することはむだです。とはいっても、これから志願先を確定していくひとつの材料にはなりえます。
まとめると・・・
来春入試では進学重点エントリー校や旧学区の2番手校などでちょっと厳しい入試になりそうだ。
ということです。