この時期での高校受験志望校のしぼり込みについて

1学期の成績が出たこの段階で中3生とは三者面談をおこなっています。志望校をどこにするのか、私立の併願校はどのあたりがよいのか、といったことを、生徒、保護者、わたしの間で共有するのが目的です。

 内申点からのみの観点で志望校を設定するのはとても危険 です。たとえば、1学期の成績が40/45の生徒がいたとします。中2の3学期の成績も同じだとすると120/135という内申点になります。今春の入試での周辺高校の合格者の内申の平均値を上げてみると以下のようになります。

  • 厚木高校  125.6/136
  • 大和高校  122.0/135
  • 海老名高校 117.3/135
  • 座間高校  115.3/135

さて、この生徒の志望校として最適な高校はどこでしょうか? 

ここにあげたmiyajukuの周辺校は、どこも「内申:入試:面接」の比率が「3:5:2」です。 内申の1点は入試で2.22点に相当 します。座間高校と厚木高校を比べても、内申の平均値の差は10点でしかなく、これは入試の得点で22.2点にしかなりません。各教科5点ほどでひっくりかえる得点差です。

何か言いたいかというと、120/135の内申があったら、志望校は「座間高校~厚木高校」のどこでもあり得るし、 受かるかどうかは「入試でどれほどの得点がとれるか」の一点にかかっている 、ということです。今の県入試の仕組みだと、9教科がオール5で135/135の内申があったとしても、安全圏の受験校はない、ということです。

とはいっても、夏休みに入ったばかりの今の段階では、入試でどのぐらいの得点をとれるかはまったく未確定です。県入試に出題傾向を合わせた模擬試験を受けたとしても、その範囲は中3範囲の多くを未履修の状態では、本番とはまったく違う試験だというしかありません。ですから、 今の段階での志望校は1校にしぼり込むことはせず、中心となる志望校をあげて、さらに複数の高校に広げた状態で良い のです。

また、模擬試験は、得点ではなく、そうした 志望校内での順位に注目 をしましょう。同じような志望をしているライバルたちに対して、自分の得点力が現段階ではどのぐらいなのか、ということを知ろうと言うことです。そうして志望校内での相対的な「入試得点の力」を知ることで、これからの自分の学習の指針が生まれてくるはずです。

それと、夏休み中の合同説明会は「時間があったら行く」というレベルで十分です。行ったとしても、ネットで集められる情報以上のものはないと思って良いでしょう。やはり、 秋以降に開催される、各高校ごとの説明会に参加すべき です。時間があるなら、 電車に乗って志望校まで実際に行ってみる方がよっぽど役に立つ はずです。行き帰りにその高校の生徒たちの様子を見ると、その高校へのイメージも広がるはずです。

また、私立の併願校は、昨年の基準から考えて、どこになりそうかを具体的にしぼり込むことができます。私立については、オープンスクールを夏休み中に開催している所も多いので、それに参加してみると良いでしょう。来春の基準については、各高校から秋以降に発表になります。