「運命論を哲学する」 入不二基義、森岡正博著

今年の神奈川県私塾協同組合主催の読書作文コンクールですが、何度か書いていますように入不二基義氏の「哲学者って何をする人なの?」が課題文です。入不二基義氏はたくさんの著作があるのですが、最も最近に出版されたのが「運命論を哲学する https://amzn.to/2KcnCjT」という一冊です。

もちろん小中学生には読むのは難しいですし、高校生や大人にとっても少なくとも「とっつきやすい本」でないことは確かです。ただ、わたしが何冊か読んだ入不二氏の著作の中でも、この「運命論を哲学する」が入不二哲学について知る入り口としては最も読みやすいと思います。

わたしの個人のFacebookページに内容紹介 https://www.facebook.com/tomoki.miyazaki1 の記事を書いています。ご興味のある方は読んでみてください。もちろん、直接に本を買っていただいて読んでもらうのがいちばんです。

子どもたちが読んだ入不二氏の文章では「哲学者は穴掘りをする」とあります。そして、どうしても「穴掘り」にこだわってしまう、とも書いてあります。子どもたちも「穴掘りってなに?」と最初は言っていましたが、少しずつ自分も「穴掘り」をするようになりました。

哲学というのは、子どもたちにとっても、わたしたちおとなにとっても、ふだんは「縁遠い」ものでしかないでしょう。でも、こうして何かのきっかけに「哲学」にふれ、自らも「哲学」のまねごとのようなことをすることで、新しい「なにか」をみつけることができるのだと思います。

組合の読書作文コンクールの表彰式は、著者の入不二氏をお迎えして7月15日(海の日)におこないます。詳細はまたこのブログでも紹介しますが、当日は入不二氏に講演もお願いしています。J哲学の先端にふれる良い機会です。

 

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