第7回神奈川県私塾協同組合主催の読書作文コンクールの選考結果
第7回神奈川県私塾協同組合主催の読書作文コンクールの選考結果が発表された。何度かお話ししているが、このコンクールは、生徒たちが読んだ作品の著者がその生徒たちが書いた文章を読んで選考していただく、という他のコンクールにはない特長がある。今年の著者は青山学院大の教授で哲学が専攻の入不二基義氏だった。子どもたちのつたない文章を丁寧に読んでいただき、コメントまでいただけた。
最優秀、優秀、入賞の生徒たちは7月15日に「大和商工会議所」で表彰式が開かれる。当日は、表彰と同時に、入不二教授の講演会と入不二教授との交流会も予定されている。以下が入不二教授からのメッセージだ。
「講演に向けて」 入不二基義・・・・・課題文の中の「穴を掘る」は、「哲学する」ことのアナロジーとして使われていました。私は、職業として「穴掘り=哲学」をするずっとずっと前から、幼稚園や小学校の頃から、「穴掘り=哲学」を勝手にやっているような子どもでした。作文では、皆さんなりに考えた「穴掘り=哲学」を読ませてもらったので、講演では、私自身が小中高生の頃にどんなことを考えながら「穴を掘っていた」のかを話してみたいと思います。
せっかくの機会なので、子どもたちには日本の先端の「哲学」にぜひともふれて欲しい。また、当日は、お子さんのハレの場でもあるので、受賞者の保護者の方々もぜひとも出席して花を添えるとともに、入不二教授の講演を聞いていただきたい。子どもたちはこの作文コンクールに際して「穴を掘る」ことをした。当日は「穴を掘る」ことの意味をもう一歩深めるきっかけにして欲しいし、そのことをきっかけとしてこれからも「考える」ことを継続していってもらいたい。
miyajukuからの受賞者
小学生の部
- 最優秀賞 安倍瑚音 「どうして人間は時間をはかる?」
- 入賞 林史尋 「牛乳をこぼすとくさくなるのはなぜ?」
中学生の部
- 入賞 宮崎昭徳 「人はなぜいけないと分かっていることをやってしまうのだろうか。」
- 入賞 小別所祐生 「牛乳はなぜ白い?」
- 入賞 林茉永 「人間の感情とはなにか」
- 入賞 丸田英奈 「私にとってのイケメンとは」
- 入賞 五ノ井陽 「公平に生きるための時間」
高校生の部
- 入賞 伊奈あさひ 「人に好まれるうんこ。」