英語の学習の柱に「英単語の学習」をおきましょう
英語は中学生、高校生にとっては必修科目です。高校入試でも大学入試でも英語は必ず受験科目になっています。新学期をむかえるにあたり、どの学年の生徒も英語の学習をとっかりとやることを心がけねばなりません。
英語の学習といって何を思い浮かべますか? 文法、解釈、作文、リスニング、スピーキング・・・ 最近は英語のチカラとして4技能がもとめられます。昔のように、読めて、聞き取れれば良い、というわけにはいきません。
そんな中、英語の学習の柱に「英単語の学習」をおきましょう。英単語の理解が浅いと、英語の4技能のどれもがぐらぐらとしてしまいます。逆に、英単語のチカラがしっかりしていればいるだけ、英語のチカラは伸びていきます。
英単語の学習といえば、保護者の方はすぐに書いて覚える、というイメージになるかもしれません。もちろん、ライティングがあるので書けなければいけない面もあります。ただ、4技能を求められる中で、英単語が書けることよりも、使える英単語の数を増やす、という面にウェイトを置くべきです。
使えるということは、広く深く知るということを意味します。たとえば「have = 持っている」というレベルの理解ではありません。haveは領域内(所有だけでなく経験空間にも)に何か(具体物だけでなく、考えや関心、時間なども)を持っていることを意味します。
「She has a nice voice. 彼女は良い声をしている」「He has a bad cold. かれはひどい風邪をひいている」「She’s having a baby. 彼女はお腹に赤ちゃんがいます」なんて使い方ができます。
「飼う」「経験する」「時間がある」「食べる、飲む」「招待する」「会議などを催す」「事故にあう」などの意味もあります。一人称といっしょに用いると「We won’t have her bulled. 彼女がいじめられるのを許さない」のように「許す」や「がまんする」の意味も持ちます。イディオムもいっばいありますね。
わたしは楽しい時を過ごした、や、私たちの学校にはおっきな体育館がある、などを英作文するときに「We have ~」という表現が出てこない生徒は多いです。「have」という英単語のイメージをしっかりと持っていないからです。
英単語の学習を「日本語との1対1対応」にとどめず、つねにその使われ方を意識して学習していくこと。新中1生だけでなく、すべての中高生が新学期からの英語の学習で意識したいことです。