明日の県高校入試の合格発表を前に
明日は県高校入試の合格発表日です。合格して喜びを爆発させる子もいれば、残念な結果になってしまう子もいるのが現実です。それを見まもるお父さん、お母さんにとっても、悲喜こもごもの1日になるのでしょう。親にとっては、子の合否発表は自分のこと以上に気が気でない思いになるものです。わたしも2人の子どもがいて、もう十数年前になりますが、それぞれに合否発表に立ち会いました。
わたしはこうした仕事をしているので、子どもたちから相談がない限り、高校受験についてはこちらからは何も言わないようにしていました。もうほとんど進路選択については妻に任せっきりでした。そんな2人ですが、選んだ受験校は湘南高校でした。正直「えっ」と思いましたね。そして私立は桐光学園を受験すると。もちろんオープン入試です。確約ではありません。入試の得点だけで合否が決まります。とりあえず、兄は日大三を、妹は山手学院を併願させました。
桐光学園の発表はその当時は受験番号の貼り出しでした。今では個人情報の点からありえないですよね。兄は発表日が試験日だったこともあり私が見に行きました。今でもその時のドキドキが忘れられません。生徒たちの親もこんな気持ちを持つんだなぁ、と実感した瞬間でした。
妹の方は妻が一緒に見に行きました。わたしは同日の発表だった山手学院の発表をもらいに(こっちは封筒での手渡しでした)行きました。度胸のある娘ですが、身体が震えて発表を見ることが出来ず、妻が代わりに掲示を見たとのことでした。合格発表ってそれほどのものなんですよね。ちなみに、合格がわかっている山手学院の発表の封筒の手渡しでも私自身も緊張した覚えがあります。
本番の湘南高校の入試ですが、兄は不合格で妹は合格でした。ある意味では、県入試の合格と不合格のどちらも親として体験している、ということでしょうか。いずれにしても、親としては「子どもに前を向いて進んでいって欲しい」という気持ちでその日をむかえていたと記憶しています。どちらかというと「ちょっと離れて見まもってあげる」といった立ち位置だったかもしれません。
高校入試のあとも、大学入試、就職活動と、子どもの合否の発表で親はあたふたとさせられ続けます。いま振り返ってみると、その時々で子どもは大きく成長していったと思います。明日はどちらの結果になったとしても、子どもの成長の「糧」になるんだと、親は子どもをしっかりと抱きかかえてあげられる存在としてあっていただけたなら、そんなアドバイスをちょっとした先輩としてお話ししておきます。