「学習に範囲なんかない」ということを子どもたちにわかってもらうこと

中1と中2生は学年末試験が終わり、ここから春休みまでの1ヶ月間は「何かに追われることのない」時間が続きます。こうした時は気持ちも緩み、勉強も手を抜きがちになります。保護者の方も「ほっ」とひと息ついてしまう時でもあります。だからこそのここから春休みまでの1ヶ月間の学習法です。

この時期につぎの学年の予習に入っていくのもひとつの学習法でしょう。ただ、結局は4月に入ってからノロノロとしか進まない学校の進度に合わせてしまって、せっかくやった先取り学習も雲散霧消してしまいがちです。それならばこの1ヶ月で、生徒たちの「意識改革」をさせる学習法がもっとも良いとわたしは思っています。

miyajukuでは、数、英、理、社について「小テスト」をひたすらに課していく学習法をここから1ヶ月は進めていきます。下の写真は数学の小テストです。いつものように「スーパー学習システム・メビウス」で問題を作成しています。できなかった問題は個々に「弱点対策問題」が出力されるのもいつも通りです。今回は、1回までに設定しています。内容はこの1年の学習の復習+前学年の学習内容の復習です。

意識改革はどこにあるのか?

このテストをやると、生徒はこんな反応をします。

えっ、こんな昔にやったこと忘れちゃったよ。
まだ最近やったばかりだからよくわかんないな。
前の学年の時にやったことでしょ、わかるわけないじゃん。
こんなの今度のテスト範囲じゃなかったし。

どの子も「範囲」という「枠」でしか学習をとらえられないのです。これが「定期テスト症候群」ですね(^_-) でも、入学試験って範囲なんかないですよね。ですから子どもたちにとっては「入試は魔物」になってしまうのです。この時期、もっとも大切なことは「学習に範囲なんかない」ということを子どもたちにわかってもらうことです。

小テストはあえて基礎的な出題にかぎっています。この問題が解けないで次の学年に進むのはダメでしょ、という出題ばかりにしてあります。メビウスのすばらしいところは何万題というデータベースからわたしの意図にあわせた問題を選んでテストをつくれるところです。

この時期、もっとも大切な学習法は、子どもたちの「学習範囲」という「枠」を取っ払うことなんです。

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