神奈川県公立高校入試社会科攻略法 その1

今日は「神奈川県私塾協同組合」の「神奈川県入試社会科の傾向と対策」についての研修会でした。厚木のパスカル進学ゼミ http://pascal-zemi.net の鈴木先生によるお話でしたが、詳細なデータの分析は圧巻でした。ものすごく勉強になりました。わたしはmiyajukuの今年の中3生の社会の得点を10点はアップできるだけの勉強をさせてもらったと思います。さて、何回かに分けて今日のお話のなかみをしていきたいと思います。授業の中で話しもしますが、中3生は(できれば中2、中1生も)読んでおいて欲しいです。

さて県入試の社会科ですが、2017年~2019年の平均点の推移は[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]【54.5点→41.8点→42.5点】[/su_highlight]となっています。2017年から解答用紙がマークシートになっています。それでもまだいくつかの記述問題が残っていました。それが2019年は3問の語句を答えさせる記述と1問の6字の記述(?)になってしまいました。それでも[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]5教科の中で最も平均点の低い難易度の高い問題[/su_highlight]になっています。何がこれほど難しくしているのか。それを理解しないで県入試の社会に立ち向かってもしかたがありません。何回かに分けてそのことをお話しします。

社会といえば「地理、歴史、公民」の三分野があります。県入試ではその3分野からほぼ均等に出題があります。今日の鈴木先生の分析では、そのどの分野が難しくて、どの分野が比較的取り組みやすいかというデータがありました。順番に2017年、2018年、2019年入試での分野別の正答率を並べた表です。

まず、2017年に比べて2018年、2019年と[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]赤い数字になっている正答率が30%以下の問題が増えている[/su_highlight]のが一目瞭然です。そして、2017年は公民分野が比較的に取り組みやすい出題が多かったのが、2019年の出題では各分野ともばらけていて[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]3分野のどれが易しく、どれが難しいという区分けがつかなくなっている[/su_highlight]のが分かります。

とくに公民分野で15.6%の正答率だった問題は以下のものでした。組み合わせの8択になっています。まず、マークシートというと「四者択一」をイメージされる方が多いでしょうが、県入試の問題はこうした[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]複数の選択問題になっている[/su_highlight]ということです。これが難易度を上げている一つの理由です。また、この問題は為替相場の知識理解だけでなく、資料を読み取っての理解も求められます。つまり[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]思考力を問う複合的な出題[/su_highlight]になっていると言うことです。これも難易度を上げている一因です。

いずれも学校の定期試験ではお目にかかったことのない問題と出題形式です。もう一題、なにが難しいかがよくわかる問題の例を出しておきます。2018年の問4の(ア)です。正答率は29.2%でした。

「岩倉遣欧使節」が出発した後の出来事を6つの選択肢から選ぶ(いくつ選べば良いかは指示されていない)→選んだ選択肢を古い順に並べるといった二段階の作業が必要となっています。しかも、かなり近接した出来事ばかりなので、これらすべての出来事が起こった年号を覚えている生徒はほとんどいないはずです。しっかりと歴史の流れを理解していないと正解できない問題になっています。

今日はここまでにしておきますが、簡単にまとめると[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]「一問一答的な知識理解」ではまったく歯がたたない出題になっている[/su_highlight]ということです。また、マークシートの解答用紙になることでかえって出題の形式が複雑になり、[su_highlight background=”#fdf893″ color=”#f62020″]しっかりとその選択のしかたになれておく必要がある[/su_highlight]ということです。

できるだけ時間を空けずに続きを書くつもりです。

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