コロナ後について 受験編 高校入試 その2

コロナ後に高校入試がどうなるか、ということについて書いています。コロナ禍が高校入試に及ぼす不確定要素は大きく2つです。

入試日

入試の出題内容

この2つについて考えてみます。

目次

入試日について

これが現段階では最も不確定な要素といえそうです。すでに県教委は2月15日の入試日を発表しています。しかし、昨日の記事に書いたように https://miyajuku.com/20200527-9月入学は見送り/ 大学入試共通テストが1月20日前後から2週間~3週間ほど後ろ倒しされそうです。そうなると県高校入試を2月15日に実施できるわけがありません。同じように2週間~3週間ほど後ろ倒しされて3月のはじめになると考えられます。

文科省は6月の半ばまでに「大学入試共通テスト」の実施日をどうするかを発表すると言っています。そのアナウンスを待って、高校入試の日程も動いていくのだと思います。もたろん、2月10日に予定されている私立高校の入試日も後ろに動くのでしょう。こちらは神奈川県だけでなく、東京都、千葉県など首都圏で一斉の試験日に統一されています。公立高校入試の数日~1週間ほど前に設定されるはずです。

入試日が後ろ倒しになると受験生にとってどんな影響があるでしょうか。

わたしはメリットしかないと考えます。なぜなら、2月の半ばの入試日だと、年が明けてから5回ほどの土日が学習に使えるだけですが、3月半ばになるとその倍の土日を学習に充てることができます。そもそも神奈川県の公立高校入試日は全国の中でも最もはやいのです。他の県は3月になってからの入試日がほとんどです。入試日が後ろ倒しになることで「最後の頑張り」の時間がたくさんとれる利点はとても大きいです。

もちろん入試は競争です。他の受験生も同じように「最後の頑張り」の時間をもてるわけです。いいじゃないですか。その時間の質と量で勝負をしようじゃないですか。

入試の出題内容について

学校休校が長引いたので入試の出題範囲を減らすべきではないか、という議論がされています。大学入試はすでに共通テストも問題が作成されているので無理でしょうが、高校入試の問題は日程的にまだ修正の余地があるはずです。もしかすると「出題範囲のしぼり込み」がおこなわれるかもしれません。また、難易度の増した高校入試問題が今年はすこし易しくなるといったこともあるのかもしれません。

ただ、この2つは両刃の剣です。出題範囲が狭まっても、結局は入試は競争なのですからその範囲の中で高得点をとった方が合格します。範囲が狭くなったら勉強がしやすいかというと必ずしもそうともいえません。狭い中でより深く学習することが求められるだけだからです。また、難易度が易しくなるのもデメリットが多いです。難しい問題は差がつきにくいですが、やさしい問題では差がつきやすいからです。

確かにこのペースで学校の学習が進んでいくと中3範囲が終えられるのか、という議論はあるでしょう。でも、いつもの年でも、それほどしっかりと学習が進んでいたわけではありません。いつも言いますが、社会で中3範囲の公民に入るのは10月からといった学校がいくつもあるのがふつうでした。逆に、今年はしっかりと学習を進めていくのではとも予想できます。

入試の範囲が減ることに一喜一憂する必要はまったくありません。

とにかく一歩ずつ学習を進めていきましょう。miyajukuの生徒は今日の数学の授業で「2次方程式の解き方」まで学習を進めています。「平方根の考え方、因数分解、平方完成、解の公式」とすべての方法で解けるようになっています。この3ヶ月間で「展開、因数分解、平方根、2次方程式」ときっちりと学習を進めてきています。ですから何があろうと大丈夫なんです。

このあともしっかりと先に学習を進めましょう。その余裕があとで効いてきます。

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