大学入試共通テストの追試日程が私大の入試に及ぼす影響について

大学共通テスト予定通り実施で合意 2週間後に追試 朝日新聞より

今年度行う大学入学共通テストについて、文部科学省は17日、高校、大学などの各団体と協議し、予定通り来年1月16、17日実施とする文科省案で合意した。従来は1週間後に行う追試は2週間後に延ばし、コロナ禍で学習が遅れた生徒も受験できるとした。文科省によると、共通テストと来年2月に始まる大学の一般選抜、今年11月出願開始の学校推薦型選抜(旧推薦入試)は予定通りとする方針が固まった。

https://www.asahi.com/articles/ASN6K77GRN6KUTIL03Z.html

後ろ倒しにするかどうかもめていた「大学入試共通テスト」の日程が確定しました。このことについては https://miyajuku.com/20200611-来春の入試の日程/ で書きました。今日のニュースで注目なのは「従来は1週間後に行う追試は2週間後に延ばし、コロナ禍で学習が遅れた生徒も受験できるとした。」の部分です。今日はこのことについて解説しておきます。

大学入試共通テストの日程を整理しておきます。

本試験 1月の16日、17日

追試験 1月30日、31日

追試験の追試験 2月13日、14日

私立大学の一般入試は2月1日から一斉に始まります。ざっくりと日程をまとめると、最初の週に「学部統一テスト」がまとまって実施され、その後に中堅私大、半ばにGMARCH、後半に早慶上理などの上位私大といった日程です。

今年までであれば、大学入試センター試験の自己採点の結果を、各予備校が動かす「合否システム」などを利用して精査し、自分の合格可能性を判断する。その後に2月日程の受験を組み立てる、といった流れでした。

しかし、来春の入試では「追試験」が1月末にあります。もしも、追試験の受験者がかなりの数になった場合は「大学入試共通テスト」での合否可能性はほとんど判定不能です。コロナ禍で学習の遅れがあった生徒も追試験を受験できると言うことなので、追試験の受験者は多くなるかも知れません。

つまり、この「大学入試共通テスト」の「追試験と追追試験」によって、2月の私立大学の入試はかなり混乱するだろうと言うことです。

たぶん、私大の入試担当者は今回の発表を聞いて頭を抱えていることでしょう。私大の入試日程は7月末に発表になります。今日のニュースを知って2月の受験日程を変えられかというとなかなかそうはいかないでしょう。

とにかく最近の大学入試は複雑です。ひとつの学部、ひとつの学科に何回も試験日程が組まれます。ある程度は他大学の日程をみて、また、会場の確保も前もってやって、受験日程を組んでいるはずです。いまさら大きく受験日を動かすことは不可能でしょう。このまま突っ込んでいかざる得ないはずです。

高3生はいつもの年以上に、2月の入試受験日程に気をつかっていかねばなりません。自分で判断するのは不可能です。塾の先生にしっかりとアドバイスを受けてやっていくべきです。

もうひとつ。私大の入試には3月日程があります。多くの生徒は「そこまで引き延ばしたくない」という気持ちが強くてなかなか挑戦しません。でも、来春入試では、2月日程の不確実性が高くなる中、この3月日程にスポットライトがあたりそうです。ここは覚悟の問題です。3月日程までがんばる、と覚悟を決めて入試にのぞんでいけば良いだけのことです。