来春の大学入試個別日程 青山学院大の入試から見えてくるもの
来春の私立大学の入試要項が出そろってきました。びっくりすることばかりです。ある意味では根本的に入試戦略を練り直す必要さえありそうです。
さて、何度も書いてますが、今どきの大学入試の仕組みを理解するのはなかなか難しいです。とりあえず「学校推薦型選抜」「総合型選抜」といういわゆる「推薦系の選抜」があることを理解下さい。いま、わたしが書こうとしているのは「筆記試験をともなう一般選抜」についてです。
詳しくは「5分でわかる大学入試シリーズ」をご覧下さい。 → https://www.youtube.com/channel/UCQTskwTL_YtML1pBjGy-CZw
さて、この一般選抜ですが、こちらも「大学入試共通テスト利用」「個別学力検査」とあるのですが、「共通テスト利用」は「大学入試共通テストでの成績で合否を判定」する入試です。そして「個別日程」というのは「大学独自の入試問題で合否を判定」する入試です。いや、でした、と言い直さなければなりません。
下は「青山学院大」の「法学部」の来春個別入試の要項です。A方式とB方式に分かれていますが、最近の大学学部個別入試はいくつかの日程に分けてそれぞれの回に特徴を持たせるようになっています。
どちらの方式も「大学入試共通テスト」の成績を採り入れてます。A日程は「英語、国語、数学or社会」の3教科で300点となっています。これに「国語と社会の総合問題」という「独自問題」が200点です。しかも、社会は「日本史」「世界史」ともに17世紀以降が範囲です。B日程も共通テストから200点を採り入れて、これに「英語と社会の総合問題」の200点で合否を決めていきます。
青山学院大の来春入試要項はココ → https://cdn.aoyama.ac.2xx.jp/wp-content/uploads/2020/06/ad_exam2021_all_20200602_d1spG.pdf
青山学院大はmiyajukuの生徒にとっても第1志望にするものが多い大学です。理系学部はすぐそばの相模原にあります。この入試改革の影響は大きいです。しかも、青山学院のように「個別日程入試」に「共通テスト」を採り入れるのは、早稲田大学、立教大学などの上位大学です。これからの大学入試の個別日程はこうした傾向が大きくなっていくのでしょう。
大学入試共通テストのもつ重みがとんでもなく重くなりそうです。9月以降のmiyajukuの指導方針ももういちどしっかりと考え直して組み直さないといけません。現高3生のみんな。いつもいうことですが、大学入試には「戦略」が必要です。やみくもに勉強すれば良い、というものではありません。