県立 元石川高校 を訪ねてきました。その1
今日は「県立 元石川高校 https://youtu.be/0LlzbfTUG_Y 」を訪問してきました。
今年の春に赴任された勝股正校長先生が少し前に来塾され、その際「学校にうかがわせてください」というお願いを快く受け入れてくださいました。お忙しい中、副校長先生、教頭先生も説明に加わっていだだき、心から感謝いたします。わたしだけではもったいない機会でしたので、川崎の「ユニバスクール http://univer-school.com」 の湯浅先生、天野先生もご一緒していただきました。
2回に分けて「元石川高校」の今をご紹介したいと思います。
「元石川高校」の基本データです。
【所在地】 東急田園都市線 たまプラーザ駅よりバスで7分、徒歩で20分 あざみ野駅よりもバス便あり 校地には緑が多く、目の前も大きな公園になっています。
【沿革】 1984年に開校 「現在に生きる知恵と未来を拓く(ひらく)、知恵を琢(みが)く」が教育目標
【入試】 2021年入試は 内申 : 入試 : 面接 の割合は 4 : 4 : 2 2次選考は 入試 : 面接 8 : 2 募集定員 358人
【2020年入試倍率】 募集定員/358名 志願者/528名 受験者/519名 取り消し者/2名 合格者358名 倍率/1.44倍
【卒業生の進路】 国公立/1名 早慶上理/5名 GMARCH/34名 日東駒専/82名 神奈川・明学・成城/50名 詳細は下の「進路状況(学校案内より)」をご覧下さい。
以下は「神奈川全県模試」の資料です。
【2020年入試での合格者平均】 内申 102.3/135 入試 337.6点 偏差値 53.2
さて、今日は「アントレプレナーシップ entrepreneurship」教育について書きたいと思います。
わたしも初めて聞いた言葉でした。校長先生から「ちょうど授業をやっているので見学していってください」と言っていただき、高2生の授業を見させていただきました。「アントレプレナーシップ 」は直訳すると「起業家精神」という意味です。世の中を変革する人々の精神を学び、社会がかかえる課題などをテーマにしたプロジェクトを学ぶ授業とのこと。神奈川県教委に「元石川高校」の取り組みがまとめられています。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/u5t/cnt/f6558/2020/1026_motoishikawa.html
授業はグループごとに分かれてテーマを決めて課題を解決していく流れで進むようです。ワークアウト・プログラムですね。わたしが参観させていただいた授業の様子の写真です。ひとつは数人のグルーブでテーマについて話しあっているようでした。取材をしてきた生徒がそれを細かく報告し、みんながそれについて質問をしているところです。もう1枚は、すでにまとめたことをどのようにアウトプットするのか。PC教室で、タイトルの文字のフォントを相談したり、グラフを作成したりの作業をしているところです。
論より証拠。実際の成果物を見て下さい。
プレゼンの動画もあります。
生徒たちの授業への取り組み姿勢は真剣そのものでした。アントレプレナーシップの目的のひとつが「権限なきリーダーシップ」とのことですが、その通りの様子を見させてもらいました。ひとりの女の子が取材の報告をしながら流れをまとめようとすると、それを聞いていた男の子が了解しながら「ここは先週言ってた△△だね」と自然に返していました。誰かがまとめ役ではなく、みんながまとめ役になっている。ほんの数分のやりとりを聞いただけですが、きちんと身についているんだなと感心させられました。
もうひとつ。生徒たちがこの学校が大好きなんだろうな、という空気感がなんとなく伝わってきました。2回目の稿に詳しく書きますが、教頭先生も校長先生も「この学校には多様な生徒をお互いに受け入れる文化があるんです」とおっしゃっていたことが肯けました。進学実績ではなくなにを基準に県立高校を選択するか。様々な考え方があると思います。ひとついえることは、この「アントレプレナーシップ 」の授業だけでも「元石川高校」を選択する価値はあるのではないか、ということです。
校長先生のお話。わたしの感想などは次回にゆずります。