【新高3生へ】第一志望を諦めないための「武器」としての入試形式

― 大事なのは焦ることではなく、自分だけの地図を作ること ―

4月。新しく高校3年生になって、「いよいよ受験生だ」と言われる時期になりました。でも実際には、まだあまり実感がわかない人も多いと思います。一方で、周りが受験の話をし始めて、なんとなく焦ってしまう人もいるはずです。

「何から始めればいいのか分からない」

「推薦も気になるし、一般も気になる」

「志望校もまだ完全には決まっていない」

そんな状態は、決して珍しいものではありません。この時期に完璧な自信がある人なんて、ほとんどいません。

だからまず伝えたいのは、今不安でも大丈夫だということです。

ただし、大事なのはここからです。

受験勉強は、ただやみくもに始めればいいわけではありません。必要なのは、自分だけの地図を作ること。

つまり、「戦略」を立てることです。


目次

1. まず考えるべきは「どの大学に行きたいか」

今の大学入試は本当に多様です。

総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜。

選び方が増えたぶん、迷いやすくもなっています。

「自分には推薦が向いているのかな」

「いや、一般まで粘ったほうがいいのかな」

そんなふうに悩むのは当然です。

でも、ここで一つ大事なことがあります。

それは、第一志望を見失わないことです。

入試方式に合わせて志望校を決めるのではなく、

「自分はどこに行きたいのか」を先に考える。

そして、その大学に合格するために、どの方式が一番勝率が高いのかを考える。

この順番が大切です。

たとえば、国公立理系志望で、数学や理科は得意だけれど、国語や社会に不安があるとします。

その場合、学校推薦型選抜のほうが、自分の強みを活かせる可能性があります。

つまり、入試方式はゴールではなく、ゴールにたどり着くための手段です。

大事なのは、「どの武器を使うか」より先に、「どこへ向かうか」を決めることです。


2. 迷っているなら、一般選抜を前提に動く

とはいえ、現実にはまだ志望校が絞りきれていない人も多いでしょう。

推薦を狙えるのかどうかも分からない。

そういう段階の人におすすめしたいのは、一般選抜を前提に勉強を進めることです。

なぜなら、一般選抜の勉強は、どの入試方式にもつながる「基礎体力」になるからです。

高い山に登る準備をしていれば、途中で別のルートに変えることはできます。

でも、低い山の準備しかしていなければ、あとから高い山に挑むのは難しい。

だから、迷っている間はまず一般選抜を前提に力をつけていく。

これはとても合理的な考え方です。

進路に迷いがある人ほど、まずは広く通用する学力を育てていく。

それが結果的に、自分の選択肢を広げてくれます。


3. 春から夏にかけて最重要なのは「全単元修了」

では、具体的に受験勉強は何から始めるべきでしょうか。

ここで最も大事なのは、

夏休みの終わりまでに、すべての単元学習を終えることです。

特に理科や社会は要注意です。

学校の進度を待っていると、秋になっても未習範囲が残ることがあります。

でも、秋からは本来、過去問演習や実戦形式のトレーニングに入らなければいけません。

その時期にまだ「習っていない単元」があると、演習の質が一気に下がってしまいます。

本番形式で鍛えるべき時期に、基礎インプットを続けることになるからです。

だから今考えるべきなのは、

「学校の進度で夏までに終わるかどうか」です。

もし終わるなら、学校の授業や定期テストを軸にしながら進めればよいでしょう。

でも、終わりそうにないなら、自分で先に進める覚悟が必要です。

受験生にとって春は、「まだ先」ではありません。

秋を実戦期にするための準備期間です。

この逆算ができるかどうかで、夏以降の伸びは大きく変わります。


4. 毎日やるべき勉強は「筋トレ」だと思う

受験勉強では、日々欠かしてはいけないものがあります。

それが、英単語・英熟語・古文単語・理社の一問一答のような積み上げ型の学習です。

これは、受験における筋肉のようなものです。

アスリートが毎日筋トレをするように、受験生も毎日こうした知識の土台を鍛えなければいけません。

ここで大事なのは、これを「気が向いたらやる勉強」にしないことです。

むしろ、歯みがきのように、やって当たり前の習慣にしていくことです。

おすすめは、朝起きてすぐに暗記系を入れること。

さらに、通学時間やちょっとした待ち時間など、隙間時間も活用する。

重たい問題演習はまとまった時間が必要ですが、暗記は細切れでも積み上がります。

毎日少しずつでもやる人と、気分でやる人では、2か月後、3か月後に大きな差がつきます。


5. 1週間の流れを早く作る

学校が始まると、平日は授業があり、課題があり、部活がある人もいます。

そんな中で受験勉強を進めるには、気合いだけでは足りません。

必要なのは、1週間の流れを作ることです。

たとえば、

  • どの時間に暗記を入れるのか
  • どの時間に数学や英語の重たい演習をするのか
  • 土日はどこで何をやるのか
  • 学校の授業をどう受験勉強に結びつけるのか

こうしたことを、具体的に決めていく必要があります。

学校の授業を軽く見てはいけません。

ただ受け身で受けるのではなく、「入試にどう活かすか」という視点で使っていくことが大切です。

そのうえで、自分の勉強時間をどう確保するか。

特に土日の使い方は重要です。

午前中は学習センター、午後は塾、夜は暗記の確認、というように、場所と内容まで決めておくと、行動に移しやすくなります。

受験勉強は、「できる時にやる」ではなく、「いつ何をやるかを先に決める」ことで前に進みます。


6. 迷ったときは、いつも逆算に立ち返る

受験は、自分と向き合う時間が長いぶん、孤独を感じることもあります。

周りと比べて不安になる日もあるでしょう。

計画通りにいかず、焦る日もあるはずです。

でも、そんな時こそ戻る場所は一つです。

それが、逆算です。

「第一志望に合格するために、今の自分は何をすべきか」

この問いに立ち返ることです。

目の前の不安や迷いは、視野が狭くなった時に大きく見えます。

でも、ゴールから逆算すると、今やるべきことは意外とシンプルになります。

春のこの時期に必要なのは、完璧さではありません。

覚悟を決めて、一歩目を具体的にすることです。


まとめ:高3の4月にやるべきこと

新高校3年生にまず伝えたいのは、次の5つです。

  • 第一志望を軸に入試方式を考える
  • 迷っているなら一般選抜前提で勉強する
  • 夏休み終了までに全単元を終える逆算をする
  • 英単語・古文単語・理社一問一答を毎日ルーティン化する
  • 1週間の流れを早く作る

受験は、この春の動き方で大きく変わります。

焦る必要はありません。

でも、先延ばしにしていい時期でもありません。

大事なのは、自分だけの地図を持つこと。

そして、その地図に沿って今日から動き始めることです。

この1年が、みなさんにとって充実したものになることを心から願っています。

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