出来なかった帳
毎年この時期から受験学年には「出来なかった帳」を作らせている。
冬の講習からは問題演習が学習の中心となる。高校受験であれば、一定の傾向のある入試問題の模擬問題をどんどん解いていくことが最も効率の良い学習だ。ただ、問題をやりっぱなしにしては学習効果も半減してしまう。そこで、「出来なかった帳」が活躍する。
その日にやった模擬問題の中で「出来なかった問題」をノートに問題ごと書き写すかコピーして貼り付け、その解法をもう一度自分で確認しながら書いていくのだ。同時に、「忘れちゃいけない解法の手順」や「重要語句」も書き付けておく。
例えば、理科の問題でいろいろな試薬が出てきて、その問題を間違えたとする。問題と解法を書き取り、その後、授業で説明されたり自分で調べた試薬の一覧を書き留めておく、といった具合だ。
どの教科も一冊のノートにどんどん書いていく。このノートが入試が近づくにつれて絶大な効果を発揮してくる。何しろ、「出る問題」の中で「自分が出来なかった問題」が列挙されており、同時に解法も重要事項も書き込まれているのだ。
「出来なかった帳」 良いですよ。