小5の図形の問題
小学生の図形分野の知識・理解が低い、ということについては何度か書いている。今日も小5の私立中受験クラスの生徒たちに、「平行四辺形、ひし形」の作図を教えていた。とにかく、なんどやっても「平行線」の作図ができない。三角定規を2つ使っての作図なのだが、どの線分に対して平行線を引くのか、といった認識に欠けるのだ。
また、「すべての辺が等しい性質を利用してひし形を作図しなさい」「向かい合う2組の辺が平行であることを利用してひし形を作図しなさい」という設問になると、完全にお手上げになってしまう。
さらに、直角三角形2個を使ってできる四角形の問題などをやってみるとわかるのだが、想像力が乏しいのだ。例えば、90度、60度、30度の直角三角形2個を使って、平行四辺形を2種類作ってみよう、などという問題になると「・・・」という沈黙に包まれてしまう。試行錯誤をしてみようとさえしない、というよりも出来ない。
とにかく、これらは生徒たちの責任ではない。「ゆとり」という名のもとに、「図形」認識の基礎力をつけることさえおこたってきた学校教育の責任なのだ。
とにかく工夫して図形の学習を続けるつもりだ。