小学生の読む力
4月はたくさんの小学生に入塾いただいた。たくさん、といっても、総勢70名弱の小さな塾なので、小5と小6でそれぞれ3名ずつというもの みんな元気なよい子なのだが、学力面では気になることが多い。入塾時のお母さんとのお話では、みなさん、それほど学習面での心配はないようなことをおっしゃっていた。
だが、実際は不安がたくさんある。
小学生の学力低下はこの数年の大きな傾向で、それに対して驚くことはなくなった。が、最近とくに気になるのが、読む力の低下だ。音読をさせてみるとすぐにわかる。とにかく読む力が弱い。漢字が読めないこともあるが、文節の区切りをつかむ力がないので、とんでもないところで区切って読んでしまう。
算数の計算力の低下も目をおおうばかりだが、読む力に関しては、文章を読む時間がとにかく少ないと言うことにつきるだろう。とにかく小学校のあの国語の教科書の薄さから考えると、家での読書がなければ、文章を読む「絶対量」の不足はあきらかだ。
小学生の子供さんをお持ちのお母さん。とにかく、今の小学校の学習では、学力をつけるための「絶対量」が足りないのは明らかです。そのことをしっかりとわかっておいてください。「ゆとり」教育は終わったわけではありません。これ以上は学習内容を減らしませんよ、というボトムの位置にきた、というだけの話です。移行措置にしても、少しずつ、少しずつ、学習量を増やしていくだけのこと。
とにかく自己防衛をしないとダメです。学校の勉強はあくまでも「最低ライン」のものととらえてください。それだけでは、計算力も、読む力も、将来の学力の基礎を築くには全く足りないのが実際です。
一度、教科書でかまわないので「音読」をさせてみてください。ショックな結果になったなら、早めに手を打つことです。miyajukuでは、とにかく「音読」をたくさんやらせていきます。