ミスをしないためには
昨日の中2の授業でのこと。M中の女子3人組はとにかくミスが多い。わかっていないのではない。その証拠に2回目はほとんど正解する。「どうしてミスがなくならないのだろう」いつものようにつぶやく。「ミスばかりする自分が腹立たしい」とも言う。その根性は認めるが、根性だけではミスはなくならない。
たとえば、現在中2が数学で学習している単元は「連立方程式」だ。まず、ミスをする多くの生徒は、ノートの取り方が下手だ。この女子3人組はそれはない。私が厳しく指導しているからだ。「計算は縦に進めていく」「式に番号を振って、加減法であればしっかりと(1)×3-(2)のように流れをきちんと書く」などということはしっかりと実践している。
それでもミスをするのはどうしてだろうか。というようも、ミスを減らす方法がある、と言った方がよいだろうか。
加減法であれば、xかyの係数をそろえて加減する。その時、出来るだけ「式の足し算」になる方を消すようにする、というのもミスを減らす方法だ。減法になるとミスをしがちだ。だから加法にするクセをつけておくことも大切だ。それから、移項の時に符号を逆にし忘れるミスも多い。こうしたミスをする生徒のノートを見ると、移項した数が書かれていないで、暗算でやってしまっている。暗算が悪いわけではないが、自分が移項の際に符号をミスすることが多いのであれば、式を一行増やすようにすることだ。
一人一人のノートを見ながら厳しく指導していく。そこから先は個々人の自覚の問題になってくる。
いいかぁ、家に帰ってからカバンや持ち物をどこにしまうか決めておかないと、次の日に「あれがない」ということになりがちだろ。持ち物がどこにいったかよくわからなくなるヤツは、数学の計算ミスも多いはずだ。忘れ物をなくすには、決まった場所にきちんと保管するクセを持つことだろ。数学も同じだ。ひとつの決まった「やり方」をしっかりと継続すること。これがミスをなくすための大切なポイントだ。
ミスとの戦いは続いていく