ユリを見たことがない!?

昨日の中1の授業は理科の植物の分類だった。植物を種子でふえるものとそうでないものにわけ、種子でふえるものを被子と裸子に分類し、被子植物をさらに双子葉類と単子葉類にわける。ここまでは紙の上の話だから問題ない。

それが、たんぽぽ、ゆり、アサガオ、エンドウ・・・などといった身近な植物がどの分類に属するか、といった質問になるととんでもないことがおきはじめる。葉の葉脈が平行脈か網状脈かを考えてみればよいのだが、それがわからない生徒がたくさんいるのだ。

「ユリの葉っぱって網状脈だよな。」「アサガオは平行脈のはずだ。」なんてとんでもない答えが出てくる。オレ(ワタシ)は花の名前とか不得意なんだ、といって平然としている。

「ユリの花を見たことないのか?」「ないと思います。」「でも、ユリって神奈川県の県花だよ。県の便りなんかに必ず載ってるんじゃない?」「へぇ、そうなんだ」なんて会話になってしまう。

いいか、お前たち、それはいくらなんでもひどすぎるぞ。ユリの花を見たことない、といって平気でいるのは、勉強が出来るかどうかといった問題以前のことだ。その気になれば花屋に行って見ることも出来る。ネットで調べることも簡単だ。学校の行き帰りに、どこかの家の庭にユリは咲いているはずだ。ユリを見たことないなんてことをいうヤツは、普段からいかに周りのことに注意をはらっていないか、ということだ。そんなことでは成績アップはありえない。

身の回りに自然がなくなっている、ということも花の名前をしらない理由でもあろう。でも、それ以上に、自分の周囲への関心の低さ、ということがこうしたことの主な原因だと思う。身の回りのことに興味や疑問を持とうとしないこと、そんな人間では大人になったときに困ったことになってしまう。

お母さん。是非とも、子供たちを花屋でも植物園でも良いです。引っ張っていって、花や葉を観察させて下さい。いや、家の周りを散歩するだけでも良いです。身近なものに対する関心を持てるようにしてあげてください。

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