壊れる大学 1
18歳人口は1990年に200万人いたのに、今は120万人になってしまっている。少子化の波はとんでもない勢いで大学の姿を変えている。それでも大学の数は右肩上がりに増え続けている。大学の設置基準が甘くなったからです。大学はいろんな意味でつくるのが難しく、その経営は国などによって厳しくチェックされている、と私たちは何となく思っている。そんなことはない。つぶれる可能性のある大学はたくさんあるのです。
今週の「週刊ダイアモンド」には、そんな危ない大学のランキングが載っている。ここでは名前は書かないが、神奈川県内の大学もランキングに掲載されている。ほとんどの大学がボーダーフリーの大学だ。つまり願書を出せば入学させてもらえる。でも、その大学が卒業まで存在しているかはわからない。毎年、車一台を購入するのと同じ投資をして、それがムダになるかもしれないのだ。
「週刊ダイアモンド」には「危ない大学ランキング」だけでなく、全国の537私大の「財務状況ワーストランキング」もすべて掲載されている。このランキング表は、大学入試を来春に控えた生徒をお持ちのご父母は是非ともご覧になってほしい。偏差値ではなく、つぶれる可能性があるかないか、といった観点からの大学選びが必要な時代だということ。そんなことさえ、自己責任になった時代だということ。親はそのことをしっかりと理解した上で、子供への投資をすべきです。
銀行はつぶれても1千万円までは預金が保障されますが、大学はそんなことはありません。また、ここに載っている危ない大学は付属の高校や中学をもっている場合も多いです。そんな高校に進学させるのも怖いことです。あえて名前は書きませんが、県内の学校もふくまれています。
高い買い物をするんだ、ということを肝に銘じて大学選びをするべきです。
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この項は続きをそのうち書きます。