橋本知事
さて、今朝の新聞にも出ていたが、大阪で「学校の式典で君が代が演奏されるときは教員も立って聞くこと」という条例が作られたという。橋本知事の基本的な考え方はつぎのツィートによくあらわれている。
「君が代条例は、教育委員会の現場指導についての府の一般ルール。式典のときに君が代を立って歌いなさいということなんだから、そんな大騒ぎする話ではなく、ごく当たり前のこと。それでも府教委は9年かかって徹底できなかった。統治機構がボロボロの証左。だからそこを正す。」
「学校の管理に繋がる、統制強化に繋がると一部教員は言うでしょう。バカヤロー!組織なんだから管理があるのは当たり前だ。管理が嫌なら公務員を辞めて自由業になれ。納税者は、自由業の公務員なんぞを養うために税金を納めているんではない。日本全国、どこの組織でも、皆管理はある。」
長くなるので、もっとお読みになりたい方はtwitterで橋本知事のツィートをフォローしてみて下さい。
私は橋本知事の考えに半分賛成で、半分反対だ。新聞などには報道されていないが、知事はもうひとつの条例を通している。小中学校の教員の人事権を府から市町村に移す、という条例だ。組織の最大の権力は人事権だ。これはどなたにでも理解できるはず。今の日本の小中学校の先生の人事権は都道府県が持っている。学校の設置者が市でも、そこで働く先生の任免権者は県なのです。つまり市立学校なのに学校運営のマネジメントの権力は持たされていない。
一般の方には理解が難しいですね。
簡単に言うと、学校の先生というのは、組織の一員ではなく、一人一人が独立した自由人のようなかたちで学校で子供たちを教えている、というのが現状なんです。一般の会社のように、きっちりとした統治組織にはなっていないのです。普通の人は、校長は一般の教員よりエライ、と単純に考えるかもしれません。でも、校長って人事権もないですし、なんの統治権もないのです。普通の教員と何も変わりはありません。
そんな学校の現場を根本的に変えていこう、というのが大阪府知事が目指していることのようです。理念はすばらしい。また、よく教育現場の仕組みを理解している。ピンポイントでメスを入れるところをよく知っている。正直、うらやましい。神奈川県でも同じような改革がおこなわれて欲しい、と願う。
でも、一方では危ういものも感じています。これについてはまたそのうちに・・